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先週のアドテクシーン: Facebookが動画広告プラットフォームのLiveRailを買収、ドコモがDMP事業に参入

(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

 

Twitterがモバイルリターゲティング広告のTapCommerceを買収

テクノロジーニュースサイト「Re/code」の報道によると、Twitterがモバイルリターゲティング広告の米TapCommerceを買収することで合意に達した。TwitterはMopubやネイティブ広告技術の買収など、着々と独自プラットフォームのベースが築かれている印象である。

 

Facebookが動画広告プラットフォームのLiveRailを買収

動画広告プラットフォーム事業への参入が噂されていたFacebookが、動画SSPの米LiveRailの買収でそれが現実となった。サイドバーのサイズ変更も動画対応のための布石の可能性もある。なお、LiveRailは9月16日に開催されるExchangeWireJapanのイベント「ATS Tokyo2014」にも登壇する。

 

TubeMogulがVungle’s Mobile Video Ad Exchangeと提携

業界初となるin-appのビデオ在庫のExchangeである「Vungle’s Mobile Video Ad Exchange」は、その最初の提携先としてビデオプラットフォームのTubeMogulを選んだことを発表した。米国で、ビデオ在庫がモバイル、さらにはアプリ内にまで広く拡大していることがわかる。

 

ドコモがDMP事業に参入

ドコモ・インサイトマーケティングは、NTTドコモおよび調査会社大手インテージと協力して、さまざまなデータを解析し企業のマーケティング活動を支援するデータ・マネジメント・プラットフォームを構築したと発表した。2014年7月中旬より開始する事業では、生活者の趣味嗜好や購買傾向等の解析データの提供、および企業の自社Webサイトや外部のメディアを用いた生活者へのコミュニケーション支援を行う。KDDIもまたMedibaを通じてDMP関連の事業を展開している。

 

ユナイテッドがスマホアプリプロモプラットフォーム「Fiksu」の取扱いを開始

ユナイテッドは、日本ではアイレップが国内独占販売権を持つスマートフォン向けアプリプロモーションプラットフォーム「Fiksu」の取扱いを開始した。。両社はともにDACグループ。Fiksuは、アプリプロモーション領域におけるトラッキング・解析ツール、広告配信の機能を備えた統合プラットフォーム。これを活用することにより、アドネットワーク及びFacebook広告の統合管理やFacebook広告の最適化運用が可能になる。

 

ユナイテッドのSSP「AdStir」が月間広告配信在庫350億impを突破

SSP「AdStir」の広告配信在庫が、2014年6月に月間350億impを突破した。2014年4月時点で月間250億impだったため、2ヶ月で100億imp増加 (4月比140%)したことになる。過去、50億impから150億impに8ヶ月、150億impから250億impに4ヶ月と増加のペースが加速化している。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。