×

先週のアドテクシーン: ロックオンが東京証券取引所マザーズ市場へ上場、マリンソフトウェアがCRMと連携

(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 


 

 

nendがインタースティシャル広告の提供を開始

ファンコミュニケーションズが運営する日本最大級のスマートフォン向け運用型アドネットワーク「nend」が、インタースティシャル広告SDK版をリリースした。インタースティシャル広告とは、アプリの起動時、ゲームのステージクリア画面、一時停止画面など、画面と画面の切り替え時に差し込むように表示されるタイプの広告のこと。多彩なテンプレートフレームや簡単実装を強みにしている。

 

マイクロアド ベトナムがハノイに拠点を新設

マイクロアドの子会社マイクロアドベトナムは、ベトナムに同国2か所目の拠点として、ハノイオフィスの新設を発表した。昨今、ベトナムのネット広告市場は飛躍的に伸びている。ハノイを拠点とする広告主企業からの問い合わせや出稿により迅速に対応するためにオフィス新設に踏み切った。

 

ロックオンが東京証券取引所マザーズ市場へ上場

ロックオンは、8月11日に東京証券取引所マザーズ市場への上場承認を得て、9月17日に上場を果たすこととなった。今年に入り、FreakOutやVOYAGE GROUPなどアドテク市場における国内プレイヤーの上場が活発となっている。

 

D2Cとcciがデジタルマーケティング事業で包括的な業務提携を締結

D2Cとサイバー・コミュニケーションズは、インターネット広告をはじめとするデジタルマーケティング事業において包括的な業務提携を行うことで合意した。グループ内でのカニバリを無くし、今後も急成長を続けるモバイル分野での業務拡大を図る。

 

フルスピードがECサイト向けのレコメンド特化型DSPを提供開始

フルスピードは、自社ブランドで展開する「AdMatrix」の新シリーズとして、ECサイト向けのレコメンド型のDSP「AdMatrix Recommend」の販売を開始した。同分野ではCriteoが大きな存在感を示しており、同様のツールとして後発の参入となるが、今後の拡大戦略に注目したい。

 

マリンソフトウェアがCRMとの連携を発表

マリンソフトウェアは、CRMとの連携を発表した。この連携により、検索、ソーシャル、ディスプレイの広告キャンペーンをSalesforce上のCRMデータと組み合わせて最適化することが可能になる。広告主は、Marinプラットフォームを使って、リード獲得後の下流プロセスにおいても見込客に照準を合わせて広告を最適化できる。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。