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先週のアドテクシーン:KAIZEN platformが広告配信事業社と連携 CRとLPの横断最適化に対応

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(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 


 

 

 

KAIZEN platformが広告配信事業社と連携 CRとLPの横断最適化に対応

KAIZEN platform Inc.は、同社が提供するUI 改善を簡単に実現できるプラットフォーム「planBCD」において、ブレインパッド社やフリークアウト社等の広告配信事業者各社と連携し、A/Bテストにより広告クリエイティブとLPを横断した効果最適化を実現するソリューションを提供する。また、今回の連携を皮切りに、Eメールやソーシャル広告など、さまざまな広告ソリューションへの対応も開始し、年内にはβ版のサービス提供を行う予定。

 

アドテクスタジオが「AMoAdネイティブ広告」を提供

サイバーエージェントのアドテクノロジー商品の開発を行うアドテクスタジオは、連結子会社であるAMoAdが提供するスマートフォンアドプラットフォーム「AMoAdネットワーク」において、「AMoAdネイティブ広告」を提供する。本サービスでは、閲覧者がより深い理解や関心を示すようなコンテンツ性の高い広告を、AMoAdネットワークが保有するメディアにおいて掲載することが可能。また、リターゲティングやデモグラフィックターゲティングなど、AMoAdネットワークの配信機能を活用することもできる。10月より正式に販売し、12月までに導入社数100社を目指す。

 

DSP「MarketOne」が動画フォーマット・パフォーマンス最適化で拡充

プラットフォーム・ワンは、同社が提供する「MarketOne」における動画対応としてインバナー動画広告、エキスパンド動画広告に加えて、再生前に配信される「インストリーム型」とコンテンツ内に展開される「インリード型」にも対応し、幅を広げた。また、パフォーマンスの向上に向け、オーディエンス拡張配信と新たなCPC課金モデルも10月にリリースを行う。

 

DSP「Logicad」がRTB時の配信設定機能を拡充

ソネット・メディア・ネットワークスが提供するDSP「Logicad」に、配信設定の精度向上を目的とした2つの機能が追加された。1つは特定ドメイン指定機能で、一定の条件から抽出しグループ化されたドメインを、配信先として個別に指定するもの。通常、RTBにおいては、一定数の入札があるドメインなどを指定して配信を行うが、より透明性の高い配信を行うため、事前に一部特定ドメインのグルーピングをすることでブランド保護など広告主の要望に沿った広告配信が効率的に実現する。もう1つは、IPアドレスを活用したセグメント配信機能で、キャリア・ISP・接続回線を広告主の希望に基づいて選択した配信を実現する。

 

App2goのネイティブ広告ネットワーク「NATS」が入札制の広告表示を開始

サイバーエージェント連結子会社のApp2goとシーエー・モバイルは、ネイティブ広告ネットワーク「NATS」の料金課金形態を、広告クリック「単価固定制」から「単価入札制」に移行させた。RTBと近い仕組みであり、ターゲティング条件に応じて単価が変動することでより効果的な配信が見込める。8月より一部の企業のみ限定的に閲覧可能としていたが、9月より正式に提供を開始した。

 

アライドアーキテクツがファンサイト構築のクラウド型DMPサービス

「BRANDCo」は、マルチデバイス/マルチソーシャルに対応した企業・ブランドの「ファンサイト」を手軽に構築できるクラウド型DMPサービス。SNSやオウンドメディア、顧客接点を一ヶ所に集約できるマルチデバイス/マルチソーシャル対応の「ファンサイト構築システム」と、オンライン上で顧客データの蓄積・活用が行える「クラウド型DMP」が一体化したもの。サービスの導入第一弾として、コーセー/コーセープロビジョンの公式ファンサイトがオープンした。

 

スキルアップ・ビデオテクノロジーズがインストリーム動画広告を提供

動画プラットフォーム「ULIZA」を提供するスキルアップ・ビデオテクノロジーズは、同社が提供する「ULIZA AD Exchange」の新たな接続先という形でプレミアムインストリーム動画広告ネットワーク「ULIZA Premium Video Network」の提供を開始した。これにより、ULIZA利用者は純広告、RTBに加えてプレミアムアドネットワークによる収益化が行えるようになる。

 

DSPとSSPをまとめて接続できるハブシステムを提供

RTB取引のプラットフォームを提供するIPONWEB JAPANは、DSPとSSPをまとめて接続できるハブシステム「BidSwitch」の提供を開始した。これまで1つ1つのリンキングが必要であったが、BidSwitchのみに接続することで、BidSwitchに接続されたすべてのDSP/SSPとリンキングすることができる。また、同時リンキング以外にもボット排除や細かいトラフィックの指定ができる管理画面も提供される。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。