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先月のASEAN+INDIAアドテクシーン:インドのモバイルゲームユーザーは、あまり課金しない?! TVはベトナム人にとってまだ効果的なメディアなのか?

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一か月間に東南アジア・インド地域で起こったトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

ニューデリーのデジタルマーケティング人材育成企業Digital Vydiaが、Digital Academy Indiaを買収

ニューデリーに拠点を置き、企業にデジタルマーケティングの人材育成プログラムを提供するDigital Vydiaが、同業者のDigital Academy Indiaを買収した。(英語)

2009年設立のDigital Vydiaは同社のプログラムを通してアジア全域で6000人を超えるデジタルマーケティングのプロフェッショナルを育成してきた。

 

InMobiとSkyMediaが英国のブランド広告主向け広告ビジネスにおいて業務提携

InMobiが、英国Skyの広告ビジネス部門Sky Mediaと業務提携を結び、英国においてブランド広告主向けの広告ビジネスを共同で開始することを公表した。(英語)

Skyはスポーツ情報アプリやサイトを展開、その規模は英国で月間2070万UU、15億インプレッションに及ぶ。

 

Flipkartがネイティブ広告、動画広告リリースに向け準備

インドEコマース最大手Flipkartが広告ビジネスを拡大し、ネイティブ広告、動画広告ビジネスの開始に向けて準備を進めていると、現地メディアが報じている。(英語)

同社は、モバイルアプリ上で様々な広告フォーマットの配信をテストしているが、バナー広告の提供は行わない予定の模様。

 

インタースペースがベトナム広告ネットワークMWORK社と合弁会社を設立し、アフィリエイト事業を開始

インタースペースが、ベトナムでモバイルアドネットワーク「mwork」を提供するMWORK社と合弁会社を設立し、アフィリエイトサービス”ACCESSTRADE”の提供を開始した。

 

アドウェイズ、モバイルテックスタートアップを対象としたインド最大級のアクセラレータプログラム「GSF M-ACCELERATOR」とスポンサー契約を締結

アドウェイズが、インドにおけるモバイル事業を強化する。

アドウェイズは、インドのモバイルテックスタートアップを対象としたアクセラレータプログラム「GSF M-ACCELERATOR」とスポンサー契約を締結した。

同プログラムは対象企業に対し、主に製品開発、市場参入戦略、グローバル展開、PR&マーケティングと資金調達において支援を行っている。

 

インドのモバイルゲームユーザーは、あまり課金しない?!

インドのモバイルゲームユーザー1億3170万人のうち、2014年年間の課金ユーザーは、18%にとどまった。他のBRICKS諸国の課金ユーザー比率は、ロシアが27%、ブラジルが35.4% 、中国が30.1%。eMarketerが、NEWZOOとOneSkyの調査データを引用して紹介している。(英語)

 

シンガポールのインフルエンサーマーケティング会社GushCloudが、韓国YellowMobile傘下に

シンガポールに拠点を置くインフルエンサーマーケティング会社のGushCloudが、韓国YellowMobileのグループ会社、YellowDigitalMarketing(YDM)に買収された。(英語)

YDMは、GushCloud株式の65%を保有し、東南アジア地域でのマーケティング支援事業を強化する。

 

Alibabaがタイ国内事業者の輸出ビジネス拡大に向け、タイのデジタルマーケティングエージェンシーと提携

BangkokPostが、Alibabaが、タイバンコクに拠点を置くデジタルエージェンシReadyPlanetと提携し、タイ国内輸出事業者向けにeコマース、オンラインビジネスの構築を支援し、輸出拡大に向けた取り組みを行っていくことを報じた。(英語)

ReadyPlanetは、Alibabaの公認リセラーとして、中小企業をターゲットに、Alibabaサービスの導入促進を行っていくとのこと。

 

TVはベトナム人にとってまだ効果的なメディアなのか?

Asia Plusが2015年5月に16歳以上のベトナム人男女664人に対し、ベトナムのTVの重要性やTVCFの効果等についての変化を調査した。

調査結果によると、若年層はオンラインビデオへの傾倒がみられるものの、30代以上の人は依然テレビにメディア視聴時間の多くを費やしているとのこと。45%の回答者が一年前と比べてテレビを見なくなったとも回答している。

 

AppLift、シンガポールのモバイルDSP Bidstalkを買収

ドイツベルリンに本社を置くモバイルアプリ広告プラットフォームをグローバルで展開するAppLiftは29日、シンガポールに本社を置くモバイルDSP Bidstalkの買収を発表した。

Bidstalkは、セルフサービス型のモバイルDSPをホワイトラベルで提供している。今回の買収を通じて、AppLiftはアプリマーケティングにおけるプログラマティック機能を強化することとなる。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。