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今月の動画広告シーン: Flipboard、新たに自動再生型ネイティブ動画広告をリリース

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広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、今月の動画広告関連トピックについて、注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

 

 

 
博報堂DYメディアパートナーズ、スマートTV上の動画広告「スマートTVAD」VODサービス「アクトビラ」へネットワーク拡大

博報堂DYメディアパートナーズは、2014年にサービス提供を開始したスマートテレビホーム画面向け動画広告配信・掲載サービス「スマートTVAD」の配信先を、「アクトビラ」にも拡大することを公表した。
まずは8月よりトライアルサービスを展開する。

 

博報堂DYメディアパートナーズ、TVCM×Facebook 動画広告のクロスメディア広告効果調査結果を公表

同社が公表した、2015年3月実施の延べ約10万5000人を対象とした「TVCM×Facebook 動画広告 クロスメディアキャンペーン」の広告効果に関する調査結果から、TVCMとFacebook 動画広告を掛け合わせることで、それぞれを単体で実施するよりも、「ターゲットリーチ率」「広告認知率」「ブランド評価」等において広告効果が高くなる傾向が見られた。

 

DAC、15年4-6月期動画広告売上が前年同期比2.4倍に増加、動画広告の多様化進む

昨年サイバーエージェントが公表した動画広告市場予測では、2015年の動画広告市場は対前年比で6割増と予想しているが、先日DACが公表した2015年4-6月期(同社2015年度第1四半期)の動画広告売上は、この市場全体成長率(予測)をはるかに上回るペースで増加した。
同社によると、売上増の要因には動画広告商品の多様化が挙げられるとのこと。

 

YouTube、サードパーティーDSPへの動画広告インベントリーの開放を年内で終了

広告主は来年以降サードパーティーのDSPを通してYouTube 動画広告の購入が出来なくなる。Googleは、現行のYouTube販売形態を見直し、これまで外部のDSPにDobuleClick AdExchangeを通して行っていたYouTube動画広告インベントリーの開放を、年内で終了することを、ブログで明かした。(英語)

 

サイバーエージェント、全国の15歳~69歳の男女30,000人を対象に、国内動画メディアの接触率調査を実施

サイバーエージェントが実施したユーザー30,000人を対象とした国内動画メディア接触率調査によると、10代におけるスマートフォンからのオンライン動画接触率は80%。一方、テレビからは85%、PCからは70%という結果となり、スマートフォンがPCを上回る結果となった。

 

Facebook、自動再生型動画広告をサードパーティーアプリへ提供開始

Facebookが、同社が運営するAudience Networkを通して、サードパーティーアプリに自動再生型動画広告の提供を開始することを公表した。(英語)

 

オムニバス、広告主・広告代理店向けに動画広告PMP(プライベートマーケットプレイス)サービス開始

オムニバスは、8月19日に広告主及び広告代理店向けに動画広告専門のプライベードマーケットプレイスの提供を開始した。
媒体側では、テレビ東京、朝日新聞、東洋経済等、約50の優良WEBメディアをネットワーク化する。配信する動画広告の90%以上はプリロール型になるとのこと。

 

2015年4月~6月のPC動画広告出稿社数は671社に、ビデオリサーチインタラクティブ調査

ビデオリサーチインタラクティブは、2015年4月より開始した動画広告の広告統計サービスをもとに、2015年度第1四半期(2015年4月~6月)の広告主の動画広告出稿状況について取りまとめた。
これによると、期間中PC動画広告を出稿した広告主数は671社にのぼり、うちテレビCM出稿社は249社(同37%)であった。

 

Twitter、動画広告のネットワーク配信を開始

Facebookに続き、Twitterが、昨年開始した外部アプリネットワーク向けに、動画広告の配信を開始した。(英語)
これにより、物理的に7億人のユーザーにリーチが可能となる。

 

Flipboard、新たに自動再生型ネイティブ動画広告をリリース

Flipboardが、自動再生型のネイティブ動画広告、「Video Ads with Cinema Loop(シネマループ動画広告)」をリリースした。(英語)
画面上に動画広告のクリップが表示されると、数秒間サイレントモードで自動再生される。ユーザーがクリップをタップすることで、初めてフル再生される。最初のブランドキャンペーンとして、Machine Zoneのゲームアプリ「Game of War」の動画広告を展開している。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。