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先週のアドテクシーン:サイバーエージェント、実店舗への来訪促進の最大化を図る広告配信サービス「Visit Lead」を提供開始

先週のアドテクシーン

 

(ライター:Livit Tokyo 岡 徳之)

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【新サービス】

サイバーエージェント、実店舗への来訪促進の最大化を図る広告配信サービス「Visit Lead」を提供開始

サイバーエージェントは、ユーザーのオンライン・オフラインにおける行動情報を分析し、最適な広告配信・運用を行うことで実店舗への来訪促進の最大化を図るサービスの提供を開始した。これにより、O2Oの領域をさらに深める。オンラインの店舗だけでなく実店舗を保有する企業や、小売店内で自社商品を販売しているメーカーなどの企業を対象に提供する予定。

Facebook、日本でもリアルタイムに動画を共有するライブ動画を提供開始

Facebookは、2015年の12月からテストを開始し、1月28日から米国で本格開始させたライブ動画配信サービスを日本でも利用可能とした。日本は、最初に利用できる国の一つになる。著名人やFacebookページも条件を満たすことで利用可能となる。

SupershipのSSP「Ad Generation」、SSPとして唯一Facebookのオーディエンスネットワークのモバイル配信に対応

KDDI傘下で世界初のFacebookのSSPパートナーとなったSupershipは、同社のSSPがFacebookのオーディエンスネットワークのモバイル配信に対応したことを発表した。(PDFアイコンPDF) 今回、オーディエンスネットワークのモバイルウェブ拡大に伴い、媒体社はSupershipが提供するJavaScriptタグを導入することで、「Ad Generation」を通じてオーディエンスネットワークで配信されるFacebook広告を、自社のモバイルウェブ上で簡単に配信することが可能となる。

ソネット・メディア・ネットワークス、テレビのインフォマーシャル(情報提供型広告)と連動したインターネット広告配信を開始

ソネット・メディア・ネットワークスは、「LogicadテレビCMリアルタイム連動型広告配信」において、インフォマーシャル(情報提供型広告)と連動したインターネット広告配信を開始した。インフォマーシャルを実施する企業は、放映時間と放送局を指定し広告クリエイティブ(バナー)を用意することで放映後にも詳細情報をインターネット広告において配信が可能となる。

GMO NIKKOの「GMO MARS」、LINEビジネスコネクトを活用したメッセージング管理機能を提供開始

GMOアドパートナーズの連結会社、GMO NIKKOの統合管理型アドプラットフォーム「GMO MARKETING SUITE」は、LINEビジネスコネクトのAPIと連携することで、LINEのメッセージ管理機能を追加させた。企業は本機能を利用することで、自社の「LINE公式アカウント」でつながっているLINEユーザーを、年齢や性別、アンケート回答経験などで細かくセグメント化し、目的やターゲットに合わせたLINEメッセージを最適なタイミングで配信することが可能となる。

【提携・買収】

ベストインクラスプロデューサーズとSprocket、オムニチャネルに対応したデータドリブン型コミュニケーション開発事業で協業

昨年2月設立のベストインクラスプロデューサーズが、Sprocketと協業体制を整えた。オムニチャネルにおけるコミュニケーションシナリオ設計、実装、データ収集・解析及びその結果に基づく改善運用までをトータルに実行することを目的に両社のリソースを活用する。Sprocketはゆめみの新規事業を2014年4月に分社独立し、マーケティングオートメーションツールを提供している。

オプト、アプリプロモーション総合支援プラットフォーム「Spin App」が「Yahoo! DMP」と連携開始

オプトのアプリプロモーション総合支援プラットフォーム「Spin App」は、ヤフーが提供するDMP「Yahoo! DMP」との連携を開始した。本連携により、Spin App導入企業はオプトの広告効果やアプリ内行動データに加え、ヤフーの興味関心や購買行動といったマルチビッグデータを活用してさらに精度の高いユーザー分析が可能となる。

オプト、百度と訪日客販促を目的に業務提携

オプトは増加するインバウンド需要に応えるべく、中国の検索最大手の百度と業務提携をした。検索結果1位の商品に有料で認定マークを付与するサービスで、目を引かせることで顧客の誘導を狙う。訪日中国人観光客の95%が訪日前に買い物リストを作成しているが、その情報源として利用されているのが百度でありその利用率は47%と圧倒的である。

【組織・人事】

ルビコン・プロジェクト、MSNやヤフーなどでアドテク担当だったリック・ムリア氏を日本・アジア太平洋地域のマネージングディレクターへ

ルビコン・プロジェクトは、日本を含むAPACエリアのマネージングディレクターにリック・ムリア氏を登用した。ムリア氏は、MSNやヤフーなどオーストラリアのアドテク事業のメインストリームで15年以上の経験を持つ。シドニーを拠点にデジタル分野の責任者としての経験とAPACのマーケットに関する豊富な知識を生かして、ルビコン・プロジェクトを牽引していく。

Criteo、グレース・フロム氏が日本および韓国担当マネージングディレクターに就任

Criteoは、日本および韓国のトップとして新たにグレース・フロム氏を任命した。フロム氏は、25年以上にわたり日本および海外においてデジタルマーケティング、テクノロジー、パブリック・リレーション分野で、事業拡大や新規事業の立ち上げ、そして組織変革において強力なリーダーシップを発揮。また、オーバチュアなどでシニアセールスなどの経験を持つ業界のベテランである。これまで日本担当マネージングディレクターを務めていた鈴木大海氏は2月1日付で、アジア太平洋域(APAC)の戦略企画・経営担当バイス・プレジデントに就任した。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。