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先週のグローバルアドテクシーン:IAB、2015年の米国ネット広告市場レポートを公開 ―20%増加の596億ドルへ―

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
 

Adform、ヘッダー入札機能「Adform Header Bidding」をリリース

NYの広告プラットフォームであるAdformは、媒体社向けにヘッダー入札機能をリリースした。DFPがヘッダー入札に対抗するリリースを打っているが、依然としてヘッダー入札の注目も高い。

Adform、APAC地域進出に向けシンガポールオフィスを開設

Adformは、トルコとシンガポールに新たにオフィスを開設した。シンガポールのオフィスはAPAC地域への進出を目的としている。

TubeMogul、SintecMediaの提供するOnBoardの最初の動画DSPパートナーに選定される

TubeMogulは、SintecMediaが提供するOnBoardの最初の動画DSPパートナーに選定された。OnBoardはSintecMediaが提供するネットTV広告在庫などのプラットフォームとなる。

The Trade Desk、動画SSPのUnrulyXと連携を開始

DSPのThe Trade Deskは、感情ターゲティングが特徴である動画SSPのUnrulyXと連携を開始した。Unrulyは日本国内にもオフィスがあり、在庫を拡大させている。

Nativo、ネイティブ広告技術で米国の特許取得

ネイティブ広告プラットフォームのNativoは、スポンサードコンテンツのレコメンド配信技術で米国の特許を取得した。

Google、DoubleClick for Publishersのテレビ広告向け新機能と新たな提携先について発表

Googleは、DFPのスマートテレビ向けの広告の新機能と新たな提携を発表した。
新機能は、パーソナライズド機能と連続する広告をスキップ視聴できる機能である。新たな提携先は、AMC Networksなどの大手テレビネットワークであった。

PubMatic、Q1 2016の「Quarterly Mobile Index」レポートを発表

PubMaticは、Q1 2016のモバイル広告の品質(単価など)のレポートを公開した。メイントピックとして、モバイルアプリおよびモバイルウェブにおいて平均CPMが前年度比50%以上向上したことなどが発表された。

Google、Google AMPに対応しているWebサイトをGoogle Newsで優遇へ

Googleは、先日全ての媒体社にオープンさせたAMPについて、このAMPに対応しているサイトのニュースをGoogle Newsで優遇することを公式ブログで発表した。モバイルでのユーザ体験を向上させるべく、多くのサイトをAMP対応させることが狙いであると考えられる。

JUICE Mobile、次世代モバイル広告プラットフォーム「Nectar® Futures」をリリース

モバイル広告プラットフォーム事業社のJUICE Mobileは、品質が高い在庫のダイレクト取引をプログラマティックで可能にする「Nectar® Futures」をリリースした。

IAB、2015年の米国ネット広告市場レポートを公開 ―20%増加の596億ドルへ―

IABは、PwC USと共に調査し、2015年の米国ネット広告市場に関するレポートを公開した。昨対比20%増加の596億ドルまでに到達した。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。