普及進む動画広告が直面する現実-8割以上が内容覚えておらず、6割が不快感の経験あり

 

マクロミルとデジタルインファクトは、今年6月に実施した動画コンテンツを視聴する一般ユーザー536名を対象に実施した動画広告に関するWebアンケート調査結果を公表した。

サイバーエージェントが公表した調査結果によると、今年の市場規模が1178億円に達すると予測されている動画広告。我々のPCやスマホの画面上でも日に日に目に触れる機会が増えているが、多くのユーザーから受け入れられているとは言えないようだ。

ユーザーの8割以上は、流れている動画広告の内容を覚えていない

ユーザーが目にする動画広告のうち、ユーザーがその内容を覚えているのは、「ソーシャルメディアのタイムライン上に表示される動画広告」が最も多く、全体の約2割であった。

だが一方で、動画広告がどこに表示されていようが、ユーザーの8割以上は、内容を覚えられていないということになる。

【動画広告に対する反応 (各項目とも単一回答)】

図:動画広告に対する反応 (各項目とも単一回答)

<マクロミル/デジタルインファクト調べ>

ユーザーの約6割は動画広告で不快感を経験

次に動画広告を見て不快に思った経験の有無について。全体の約6割が、経験が「ある」と回答。

【動画広告を見て不快に思った経験(N=536、単一回答】

図:動画広告を見て不快に思った経験(N=536、単一回答

<マクロミル/デジタルインファクト調べ>

これを視聴するデバイス別でみると、不快に思った経験がある割合が最も大きいのがスマホで、最も少ないのはスマートテレビであった。

【動画広告を見て不快に思った経験がある割合(デバイス別)(N=各134、単一回答】

図:動画広告を見て不快に思った経験がある割合(デバイス別)(N=各134、単一回答

<マクロミル/デジタルインファクト調べ>

これらユーザーの動画広告に対するいわばネガティブな反応を示す数値を、大きいとみるかみないか。恐らく意見が分かれるところかもしれない。だが動画広告を提供する側としては、知っておくべきことであろう。

なお、今回の調査対象は、「“2カ月に一回以上動画コンテンツを視聴するユーザー”であり、かつ動画コンテンツを最も視聴している端末が、“パソコン”、“タブレット”、“スマートフォン”、“スマートテレビ”であるユーザーを、134名ずつ恣意的に均等割り付けで収集し、その合計を調査n母数として設定している」という点には留意が必要だ。

なお、今回の調査結果の一部はマクロミルのサイトから無料でダウンロードが可能。
また、全調査結果の詳細をとりまとめた有料レポートをデジタルインファクトが提供する予定である。

動画広告のユーザー動向アンケート調査 2017

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ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長
慶應義塾大学経済学部卒業。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2014年10月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価機関デジタルインファクトを設立し、プロジェクトディレクターに就任。