NEWS: Yahoo!JAPANが仏クリテオ社と提携、初の第三者配信広告開始

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ついに巨人が重い腰をあげた。仏クリテオ社は8月30日、Yahoo!JAPANとオンライン広告の戦略的パートナーシップを独占提携したと発表した。日本最大のプレミアム広告枠を誇るYahoo!JAPANが、パフォーマンス性の高いクリテオ社のリターゲティング広告配信を採用することにより、ブランド企業にとってはより魅力的な広告メニューが提供されることとなる。

 

この戦略的パートナーシップは、Yahoo!JAPANの16年間にもおよぶ、第三者広告タグに対する鎖国政策に幕をおろさせた。リターゲティング広告配信テクノロジーとその運用ノウハウで、欧米では飛ぶ鳥を落とす勢いで市場を広げているクリテオ社。日本市場においても、昨年あたりからデータドリブンな広告テクノロジーの主要プレーヤーが出そろい、広告主からオンライン広告のより高いパフォーマンスに対する期待が高まっていた。これら広告主からの声に押される形で、今回とうとうYahoo!JAPANも第三者配信に踏み切ったようだ。

 

今後Yahoo!JAPANでは、『Yahoo!ニュース』『Yahoo!スポーツ』『Yahoo!ファイナンス』『Yahoo!知恵袋』でリターゲティング広告が適応される。これにより、広告主はディスプレイ広告の一般的なCPM(Cost Per Mille:掲載1000回あたりの料金)ではなく、パフォーマンスにフォーカスしたCPC(Cost per Click:クリック1回あたりの料金)で、ターゲットとする消費者に絞り込んだリーチを獲得することができる。

 

Yahoo!JAPAN執行役員、マーケティングソリューションカンパニー長の志立正嗣氏は次のようにコメントしている。 『弊社は昨今のパフォーマンスディスプレイ広告の著しい成長に着目していましたが、今回クリテオ社がこの業界におけるグローバルリーダーであると判断しました。今回のパートナーシップ提携により、我々はサイト訪問者に対して視覚的に魅力的で、かつ関連性とエンゲージメントの高いオンライン・エクスペリエンスを提供し続ける一方、広告主にとってはより魅力の高い広告在庫を提供することができます。』

 

 クリテオ社、CEO兼Co-FounderのJean-Baptiste Rudelle氏は次のようにコメントしている。『今回の提携はクリテオにとっては画期的な出来事であり、広告テクノロジーの分野において主要なグローバルプレイヤーの一員になった事を示しています。日本最大のプレミアム広告へのアクセスが可能となった今、クリテオのソリューションは広告主にとってより魅力的な存在となりました。検索マーケティングからディスプレイ広告まで効果的な手法を提供することにより、消費者の反応やROIを著しく向上させることが可能となるのです。』

 

今年6月に、CEOが社内の信頼の厚い宮坂氏へと世代交代し、猛スピードで改革が進められているYahoo!JAPAN。日本のディスプレイ広告市場も転換期を迎え、データドリブンなテクノロジーにより地殻変動が発生している今、業界の巨人の参入により日本のインターネット広告業界の加速度的な発展が期待される。

 

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大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。