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マリンソフトウェアが、サンフランシスコ拠点のリターゲティングサービス「Perfect Audience」を2,280万ドルで買収

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(ライター:岡 徳之

6月3日、マリンソフトウェアは、米サンフランシスコに本拠点を置くPerfect Audienceの買収を発表した。買収額は、2280万ドル。また、マリンソフトウェアは、Perfect Audienceの継続勤務従業員に対して270万ドル相当の株式所有権を付与すると言う。買収手続きは、6月2日に既に完了している。

 

 

 

Perfect Audienceは、2012年に設立された、ディスプレイチャネルとソーシャルチャネルにおけるリターゲティングサービスを提供する非上場企業。同社のSaaSプラットフォームは、ウェブ、Facebook、Twitterなどあらゆるチャネルでオーディエンスのリターゲティングを提供する。既存顧客には、American Apparel、bebe、Eventbrite、New Relic、99 designs、Rackspaceなどが含まれる。

 

マリンソフトウェアは、今回の買収によって加わるディスプレイ広告およびソーシャル広告向けの機能で、既存のオーディエンスターゲティング用ツール、またクロスチャネルへの対応力を強化する。検索を介して得られるリアルタイムの購入意思データと、ユーザーの行動やその他のデータソースと組み合わせることで、Facebook、Twitter、モバイル、その他のディスプレイ広告枠を通してオーディエンスの調達とリターゲティングを促進していく。

 

最近、マリンソフトウェアでは、Googleの検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)のサポートを開始したため、広告主は同様の機能を検索広告でも利用できる。あらゆる広告チャネルと、あらゆるデバイスのターゲティングに、統一されたオーディエンスベースのアプローチを活用できる。

 

マリンソフトウェアの最高経営責任者(CEO)であるDavid A. Yovannoは、こうコメントする。

 

「パフォーマンスマーケターにとって、検索広告を使った収益の拡大が当たり前になりつつあります。また、ディスプレイ広告とソーシャル広告の普及が進むにつれ、これらのチャネルでも成果を追求できる手段が求められています。検索はリアルタイムの購入意思データを豊富に獲得できるため、リターゲティングとの組み合わせに最適です。

 

今回の買収により、ディスプレイ広告およびソーシャル広告における機能が拡充されます。顧客は、検索、ディスプレイ、ソーシャルに関連するデータを組み合わせて、あらゆるチャネルでオーディエンスセグメントをターゲティング対象とし、パフォーマンス強化とスケール拡大に役立てることができるでしょう」

 

マリンソフトウェアによるPerfect Audienceの買収に関する FAQ

 

(編集: 三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。