マイクロアドがDSP「MicroAd BLADE」機能を強化、スマホアプリプロモーション向け「オーディエンスターゲティング配信」、「LTV最適化配信」の提供を開始
マイクロアドは6月11日に、スマートフォンアプリプロモーション支援を大幅に強化する。同社が提供するDSP「MicroAd BLADE」向けに、新機能としてオーディエンスターゲティング配信機能、LTV最適化配信機能を開発、実装したことを公表した。
今回追加した新機能により、効率的な新規ユーザーの獲得や、インストール実績のあるアプリ休眠ユーザーのリテンション改善、アプリを通した課金・商品購入促進等、アプリを運営する広告主が必要とするプロモーション手法を提供することとなる。
DSPの最大手として知られている同社の「MicroAd BLADE」だが、元々その強みを発揮してきたPC領域における、DSP需要の一巡と市場の成熟化により、最近ではその動静について、以前よりもそれほど多く伝わってこなかった感もあった。
だがDSPとして国内で圧倒的な規模のクライアントソースを持つ同社のアプリプロモーション領域への注力により、ここ最近サプライサイドに比べると盛り上がりに欠けるデマンドサイドをけん引し、再び盛り上がりを取り戻す起爆となってくれることが期待される。
同社はこの新たなアプリプロモーション機能を、年内に300アプリでの利用を目指す。
なお、同サービスの提供開始にあたり、「MicroAd BLADE」は、アドウェイズ「PartyTrack」、 Cyber Z「F.O.X」、ディマージシェア「App Tizer」、ファーストビット「コズミックフレイム」、ロックオン「アプリエビス」などのアプリ計測ツールとの接続を行う。その他アプリ計測ツールとの連携も、順次行っていく模様。
マイクロアドはまた、同じ6月11日に同社SSP 「MicroAd COMPASS」が国内SSPとして初めて、グローバルで展開するリターゲティング広告プラットフォーム最大手の1社AdRollと接続し、RTBによる広告配信取引を開始したことを公表している。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長 慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。