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先週のアドテクシーン:Facebookアドブロック機能アップデート、フィードフォース「プロスペクティング配信機能」を実装

日本国内、アドテクシーン画像

 
 

(ライター:Livit Tokyo 中井 千尋)

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【新サービス・新機能】

Facebook、表示される広告の新しい管理方法とアドブロック機能のアップデート

Facebookは、広告の表示設定機能を強化し、表示される広告の選択しやすくする一方で、アドブロックソフトを使用している人びとにも広告の表示を開始させる。特定の関心分野の広告を表示されたくない場合は、広告設定で該当する関心分野(例えば、「旅行」)を削除できる。

オプト、LINEビジネスコネクト配信ツール「TSUNAGARU」にリアル店舗で利用可能な会員カード機能を実装

オプトの提供する「TSUNAGARU」は、会員カード機能を実装した。会員カード機能は、企業のLINEアカウントのトーク画面にて、ユーザー個別のバーコードが表示されるもの。これにより、会員登録をしていないユーザーに対してもポイント付与などのロイヤリティマーケティングや、パーソナライズされた情報提供を行うOne to Oneマーケティングを行うことが可能となる。

Instagram、ビジネスコミュニティ向けのビジネスツールを日本で導入開始

Instagramは、ビジネスコミュニティに向けて「ビジネスプロフィール」「Instagramインサイト」「投稿の宣伝」の3つのビジネスツールを、日本を含む35カ国で導入すると発表した。ビジネスコミュニティが持つ、「利用者とつながる方法を選択できること」「インサイトを得ること」「新規顧客を見つけること」という3つの課題の解決策となるものである。

博報堂、オリジナルTVCM定点観測調査を搭載した「Vision-Graphics for Best HIT」サービス提供開始

博報堂は、博報堂DYグループのマーケティング・ダッシュボード「Vision-Graphics」に、オリジナルのテレビCM定点観測調査「Best HIT」を搭載した「Vision-Graphics for Best HIT」の提供を開始した。8年超に渡る調査で取得したデータを「Vision-Graphics」に搭載することにより、従来よりも手軽かつスピーディーにテレビCM作品の表現効果を確認することが可能となった。

フィードフォース、ダイナミック広告配信・最適化サービス「Feedmatic」の新機能「プロスペクティング配信機能」を実装

フィードフォースはダイナミック広告配信・最適化サービス「Feedmatic」の新しい機能として、「プロスペクティング配信機能」を実装した。プロスペクティング配信機能とは、未接触ユーザーに対してそのユーザーのプロフィールや興味・関心情報などから、興味・関心が高いであろう情報を推測し、Facebookダイナミック広告を配信する機能である。

ロックオン、「THREe」にリスティング広告の掲載漏れを防ぐ媒体審査アラート機能を追加

ロックオンは、国産リスティング広告運用プラットフォーム「THREe」をバージョンアップし、媒体審査アラート機能を標準搭載した。これは、「GoogleAdwords」「Yahoo!スポンサードサーチ」「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」、それぞれの承認状況を定期監視しアラートを通知する新機能となる。

サイバーエージェントとVogaro、コンテンツマーケティングに特化した動画対応CMS「CMMS」をリリース

サイバーエージェントとWEB・広告制作等を中心に行っているVogaroは、コンテンツマーケティングに特化したCMSの提供を開始した。これにより、コンテンツを戦略的にユーザーに届けるだけでなく、SNSなどの連携や記事ごとの分析も可能となり、手間のかかる記事の更新や編集作業の負荷も軽減する。動画やソーシャル連携などにも対応している。

【サービス連携・業務提携】

ユニヴァ・ペイキャスト、データフィードツール「Gyro-n DFM」とFacebookダイナミック広告を連携

ユニヴァ・ペイキャストが、データフィード管理ツール「Gyro-n DFM」とFacebookダイナミック広告を連携を開始した。これにより、従来より連携していたCriteo、Google Merchant Center、アイレコを含む各種プラットフォームに対応させたデータフィードを、一括で管理することができるようになる。

D2C Rが提供する広告効果測定データ基盤「ART DMP」、adjustのスペシャルパートナーに認定

D2C Rが提供する広告効果測定データ基盤「ART DMP」が、アプリ分析管理ツールのadjustのスペシャルパートナーに認定された。今回の認定により、煩雑だったadjustとART DMPとの連携設定が、ART DMPのアカウント情報をadjustに設定するのみで可能となり、DMP導入に必要な工数の大幅な削減を実現した。

ソネット・メディア・ネットワークスのDSP「Logicad」、インティメート・マージャーのDMPとの連携を開始

ソネット・メディア・ネットワークスのDSP「Logicad」は、インティメート・マージャーのDMPとの連携を開始し、DMPで作成したセグメントに対して配信を可能にした。また約3億UB。ユニークブラウザ)のデータを高速解析するリアルタイムビックデータ処理技術や、人工知能「VALIS‐Engine」を活かした配信により、さらなる広告効果の向上が期待される。

【その他】

ヒトクセ、元ノボットCTOの伊澤伸氏を技術アドバイザーへ

元ノボットCTOの伊澤伸氏が2016年8月17日、ヒトクセの技術アドバイザーに就任した。伊澤氏は、マイクロアド、楽天などでネット広告のテクノロジー面での経験が豊富で、アドネットワークの「AdMaker」を手がけmedibaにバイアウトした経歴などを持つ。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。