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先週のアドテクシーン:Facebook、動画サービスWatchの世界展開を開始

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

Facebook、動画サービスWatchの世界展開を開始

ロゴFacebookは、1年前に米国で提供を開始した動画共有サービスWatchを、全世界で提供を開始することを公表した。

Watchは、動画専用のニュースフィードであり、ユーザーは、エンターテイメント、スポーツ、ニュースなど、パーソナライズされた動画を視聴することが出来る。

お気に入りのクリエイターやパブリッシャーをフォローしたり、気に入った動画を保存することも可能。また、Facebook上で利用者の皆様同士が同時に動画を視聴できる機能の動画ウォッチパーティー、プレミア公開、また、視聴者参加型動画など新しい動画体験を提供する。
同時にクリエイターやパブリッシャー向けに動画による収益化プログラムの拡大を図っていくとのことであり、動画広告市場にも今後影響を与えそうだ。
図1

出典:同社プレスリリース

【新サービス・新機能】

ネイティブアド配信プラットフォーム「UZOU」掲載前広告の指定除外機能の実装によりメディアのブランド価値を保護

ロゴSpeeeは、同社が開発・運営をするネイティブアド配信プラットフォーム「UZOU (ウゾウ)」において、メディアのブランドセーフを確保するため、掲載する広告を事前に選定できる新サービスを開始した。

サーチライフ、ラプレと共同でインフルエンサー事業を開始

ロゴソウルドアウト子会社の広告運用会社サーチライフは、関西を中心に企業や店舗の広報支援事業を行うラプレと共同で、インフルエンサーの発掘・育成事業を開始した。
サーチライフが運営するeラーニングサービスなども活用し、インフルエンサーの発掘と育成を行っていく。

マーベリック、自動車業界向けに、エリアマーケティング分析システムとオフライン広告配信の提供を開始

ロゴマーベリックは、同社が提供する車検データや国勢調査データを活用したエリアターゲティング広告サービス「CAR TRACE」の一部機能を、自動車業界向けに分析システムとして提供を開始した。
これにより従来のオンライン広告配信に加え、オフライン広告配信も可能となる。
図2

出典:同社プレスリリース

【サービス連携・業務提携】

サイバーエージェントの「AIR TRACK」、「AJA SSP」との接続によりインフィード在庫への配信拡大へ

ロゴサイバーエージェントのアドテクスタジオは、デジタルSPソリューション「AIR TRACK」と同社グループ会社AJAが提供するSSP「AJA SSP」との接続を開始した。
これにより、インフィード配信在庫がより一層拡大し、良質かつ独自への配信面へのリーチが可能となる。

CA Wise、不正利用検知システム「Performance Keeper」をバージョンアップ

ロゴサイバーエージェントのグループ会社CA Wiseが提供するアプリインストール型広告における不正利用検知システム「Performance Keeper (パフォーマンスキーパー)」において、広告効果計測ツールとのデータ連携を強化した。
アプリ利用状態のデータ項目が増加し、それらの分析により不正ユーザーの検知精度が向上した。さらに、本連携により、得られたクリックデータやインストールデータから、ユーザーや配信メディア単位での評価を行うことで、広告掲載面の自動最適化が可能となる。

【新会社・新組織】

ソウルドアウト、アマゾン広告に特化した組織を組成

ロゴソウルドアウトは、Amazon マーケティングサービス(AMS)、Amazonセラー広告に関するサービス提供体制を強化するための専門チームを組成したことを公表した。

【調査】

LiftOff、マッチングアプリに関する調査レポートをリリース

ロゴアプリプロモーションを支援する広告プラットフォームLiftOffは、マッチングアプリに関する調査レポートをリリースした。
マッチングアプリ費用およびコンバージョン率:インストール、ユーザー登録、購読(課金)、 プラットフォーム(iOS、Android)毎の傾向他、マッチングアプリに関する分析結果が、地域別傾向とともに紹介されている。

【決算】

ソネット・メディア・ネットワークス、18年4-6月期アドテク事業は前年比約3割増

ロゴソネット・メディア・ネットワークスが公表した18年4-6月期決算資料によると、同社主力のアドテク事業が前年比29.1%増、14億3600万円と好調に売り上げを伸ばしている。
DSP 「LogicAd」のダイナミッククリエイティブが成長をけん引しているとのことだ。
図3

出典:同社決算説明会資料

【その他】

ログリー、コーポレートロゴを変更

ロゴログリー社は、2018年8月28日よりコーポレートロゴを変更したことを公表した。
同社のプロダクトである「logly lift」のサービスロゴについても変更を行ったとのこと。

ログリーという社名は、はデータを表す「log」と副詞に用いられる「ly」を組み合わせた造語であり、「ログのように」あらゆるものを記録し、それを磨き出して次なる兆しを見つけていく。そのようなプロダクトや人々を生み出す組織にしたい、という思いが込められているとのことだ。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。