中国市場進出とVR事業で事業成長を加速-Supershipが新規事業戦略を発表

写真1


KDDIグループ傘下のSupershipは10月11日、都内で事業戦略発表会を開催した。

写真2

同社の森岡康一代表取締役社長CEOによると、2015年に設立された同社の売上高は、昨年度時点で274億円に到達。KDDIの資金力及び経営ノウハウと、スタートアップ5社の合併が生み出す価値創造を掛け合わせた「ハイブリッドスタートアップ」という事業モデルが奏功したと振り返った。

一方で、同社設立直後から掲げてきた、複数のスマートフォン向けサイト及びアプリの相互送客システムである「Syn.構想」は期待した結果を残すことができず、今年7月に主要サービスを停止したと報告。持ち株会社を「Syn.ホールディングス株式会社」から「Supershipホールディングス株式会社」へと変更した上で、これまで主要業務としてきたデジタル・マーケティング以外の新規分野にも積極的に取り組み、今後はデータ・テクノロジー企業として歩んでいくとの考えを示した。

写真3

この新規分野について、同社経営戦略本部長執行役員CSOの八重樫健氏は、中国のEC大手であるJD.comのデジタル企業との戦略パートナーシップを通じた中国市場への進出や、次世代移動通信システムである5G市場を見据えたビッグデータ事業やVR事業に注力していくと宣言。同社がこれまで手掛けてきたデジタル・マーケティング事業の年平均成長率(CAGR)は20%程度、海外進出とVR事業などを合わせることで同40%を達成したいとの意気込みを述べた。

これらの事業戦略策定に伴い、同社は人工知能を活用した高度な分析技術を持つDATUM STUDIOを連結子会社化。またスマートフォン関連データが豊富なハイブリッド型DMP「Fortuna(フォーチュナ)」の提供開始を発表した。また当日は、内閣府の政策統括(科学技術・イノベーション担当)官付企画官である石井芳明氏を迎えて日本のスタートアップエコシステムのあり方についての討議も行われた。

タグ

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。