「マーケターの価値を明らかにする。」―マーケターキャリア協会が設立―

MCA、代表理事、理事の 集合写真

一般社団法人マーケターキャリア協会 (MCA) は3月5日東京渋谷にて設立発表会を開催した。

MCAは、「マーケター自身の価値を明らかにし、個人のキャリアを考えていく」ことを目的に設立された。現在は無料会員で300人以上のメンバーが集まっている(設立発表会時点)。

代表理事 小野進一氏の写真

冒頭、小野進一代表理事(株式会社ホールハート代表取締役CEO)が登壇し、「『マーケティングとは何か』を考える協会(団体)は多いが、『マーケターのキャリア』を考える協会は非常に珍しい」とMCAの価値について説明。

藤本氏の写真

就職支援を自身の業務として行ってきたなかで、多くのマーケターが転職・起業・フリーランスなど、将来的なキャリア形成について様々な悩みを抱えていることを取り上げ、「私自身、業務としてではなく、個人としても彼らのキャリアに向き合っていきたいという気持ちが、年々強くなってきた。マーケター個々人の人生に寄り添いながら、その人にとっての新しい道・未来を考えられるような協会を作り上げていきたい」と展望を語った。

具体的に、MCAでは下記の3つのミッションを設定し、「マーケターの価値を明らかにする」というビジョンの実現に取り組んでいく。

富永氏の写真

①ビジネスを動かすマーケティングの貢献度を可視化する②プロフェッショナルとしてのマーケターのキャリア構築を支援する③ビジネスパーソンのマーケティング思考を育成する

 各ミッションの詳細は次の通り。

① ビジネスという様々な要素が絡むものに対し、具体的にマーケティングの力がどれだけの貢献が出来たかについて研究を行う。

 研究を行うにあたっては、企業規模を問わずにナレッジ(経験)やスキル(能力)を評価し、企業の垣根を超えた経営者同士のディスカッションも通じて、マーケティングにおけるビジネスの影響力を解き明かしていく。

田中氏の写真

② 成功/失敗事例をMCAなりのアプローチで検証していくことで、プロフェッショナルとしてのマーケターのキャリア構築を支援する。

 また、理事だけでなく、無料会員も含め、MCAにはこれまでマーケター個人のサポートをしてきたメンバーが集まっているなか、事例研究という形ではなく、「メンターシッププログラム」という形での協力体制を取り、スキル・マインド面の学びを深めていくことも検討している。

鈴木氏の写真

③ MCAでマーケティング思考というのうを非常に重要な要素だと捉えてはいるが、育成の仕方として、従来の企業・団体が行ってきたイベントやセミナーとは一味違うものを提案していく。

どのような形で育成が出来るかは検討段階ではあるが、会員同士の交流に終始する閉じた協会ではなく、会員外の人も巻き込んだ団体にしていくことを目指す。

理事が語る、それぞれの「マーケター」への想い

設立記念講演「マーケターの価値を明らかにする」では、MCAの各理事が登壇し、協会への参加にかける想いや自身が歩んできたキャリアについてなど、様々なテーマに基づいた意見が交わされた。

「私自身、新しい人に日々会うのが非常に好きである。この協会を通じて会う人たちに対して、その時々で一番良いものを提供できるような自分でありたい」(小野代表理事)

相河氏の写真

「マーケターに限らず、全社員がこのMCAで掲げられていたり話されていたりするような志向を持つことが出来れば非常に強くなるだろう。この志向を将来的に階層もさらに広げていけば、よりビジネスに対して生きてくる面があると感じている」(相河理事)

「この協会への参加というのは、私自身の好奇心が非常に強かった。協会への参加を、自分だけでは見えてこなかった世界への旅に繋げていきたいし、誰かと誰かをつないでいく場としても広く展開していきたい」(田中理事)

「マーケターの価値を明らかにする、というのは非常に刺激的な試みだと感じている。明らかにした先で、マーケターの価値を広く伝えていくことができればと考えている」(鈴木理事)

秋山氏の写真

「マーケターというのは非常に高度な仕事である。ただ、若手にメッセージを送るならば、まずは難しく考え過ぎずに、感性を大事にしながらも、自身の個性を存分に発揮して取り組んでもらいたい」(秋山理事)

「マーケターというのは非常に孤独な存在。その存在を経営層が理解を深めていけば状況も変わっていくのではないか。また、マーケターという仕事の面白いところは、好き嫌いを考えるスペシャリストになれること。自分の提案したものが、社会に対してクリティカルヒットしたときほど楽しいことはない。ただ、キャリアを形成していくには、スキルセットだけではなく、マインドセットも非常に大事になってくるだろう」(富永理事)

「PRとマーケティングの違い、というのを個人のテーマとして持ちたい。この2つとコミュニケーションがどのように融合していくのか、そのためにはどのようなキャリアを積んでいけばいいのかということを発信していきたい」(藤本理事)

中村全信氏の写真

また、会全体を通して司会とモデレーターの二役を務めたMCA発起人の一人で、事務局を担当する中村全信氏と、各理事との間で交わされた絶妙なやり取りも、会場を盛り上げた。

一般社団法人マーケターキャリア協会 (MCA)

代表理事 小野進一(株式会社ホールハート 代表取締役CEO)
理事 相河利尚(株式会社イープラス 執行役員 マーケティング部、カスタマーフロント部)
理事 秋山勝(株式会社ベーシック 代表取締役)
理事 鈴木健(株式会社ニューバランスジャパン DTC&マーケティングディレクター)
理事 田中準也(株式会社インフォバーン 取締役 ソリューション部門 部門長)
理事 富永朋信(株式会社イトーヨーカ堂 執行役員)
理事 藤本あゆみ(Plug and Play Japan 株式会社 VP,マーケティング/コミュニケーション)

タグ

ABOUT 柏 海

柏 海

ExchangeWireJAPAN 編集担当
日本大学芸術学部文芸学科卒業。 在学中からジャーナリズムを学び、大学卒業後は新聞社、法律・情報セキュリティ関係の出版社を経験し、2018年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。デジタル広告調査などを担当する。