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先週のアドテクシーン:ヤフー、告知から店頭販促までを一気通貫した「Yahoo!セールスプロモーション」を立ち上げ


広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

【トップニュース】

ヤフー、告知から店頭販促までを一気通貫した「Yahoo!セールスプロモーション」を立ち上げ

ヤフー ロゴ

ヤフーは、実店舗への購買誘導を目的とし、広告による告知から店頭販促までを一気通貫した、広告と販促が融合した新サービス「Yahoo!セールスプロモーション」を、立ち上げた

また、第1弾の広告・販促商品として「PayPayコンシューマーギフト」の提供を開始した。さらに、第2弾の広告・販促商品として「PayPayリテールギフト」の提供を2020年1月に予定している。

 

「PayPayコンシューマーギフト」は、Yahoo! JAPANのサービス内に掲載されるオンライン広告でキャンペーンを告知し、ユーザーに対して商品購入を促す。ユーザーは、対象商品を購入し、商品に付いたQRコードなどを読み込み、キャンペーンサイトで応募・抽選すると、PayPayボーナス・PayPayボーナスライトが付与される。

 

PayPayコンシューマーギフト

出典:同社プレスリリース

【アンケートご協力お願い】

Digital Infact ロゴ
ExchangeWire JAPAN を運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆様を対象にした各種アンケート調査を実施しております。

 

動画広告に関する調査

★アンケートの詳細とご回答は、こちらから。

調査はスクリーニングを含め、回答が必須であるものは全て選択式ですので、3分~5分ほどでご回答いただけます。

■調査対象となる方:
インターネット広告ビジネスに関わっている、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方で動画広告の出稿に関連する業務にかかわっておられる方。それ以外の方は対象外となります。

■ご回答いただいた方には:
先着100名様にAmazonギフトコード500円分をお送りさせていただきます。

【新サービス・新機能】

DAC、タクシー車内のデジタルメディア「DiDi TV」の広告商品の取り扱いを開始

DACは、中国のDidi Chuxingとソフトバンクの合弁会社DiDiモビリティジャパンが提供する、タクシー車内に設置したデジタルメディア「DiDi TV」の広告商品を、メディアレップとして広告会社向けに販売を開始した

「DiDi TV」は、AIタクシー配車アプリ「DiDi」を運営するDiDiモビリティジャパンのタクシー向けデジタルサイネージを活用したエンターテイメントサービス。タクシー乗車中のユーザーに、ニュース、映画、マンガ、エンタメ情報など厳選したメディアコンテンツや動画広告を配信する。

 

SMN、コンバージョンに特化した成果報酬型DSP 「VALIS-CPX」を新たに開発

SMN ロゴSMNは、人工知能(AI)によるロボット・トレーディング(完全自動運用)を実現した成果報酬型のDSP「VALIS-CPX」を新たに開発し、提供を開始した

「VALIS-CPX」は、コンバージョンの獲得をメインとした商材(EC、不動産、金融、人材 など)に適した成果報酬型DSP。「Logicad」での広告配信の実績をベースに、目標単価(CPA/CPC)を設定するだけで、最適な入札戦略でコンバージョン獲得を最大化する。

図:SMN VALIS-CPX

出典:同社プレスリリース

 

サービス連携・業務提携

ADK MS、Yextと協業し、「ローカル検索」市場への対応力を強化

ADK ロゴADK MSは、近年ニーズが急増するローカル検索市場への対応力強化のため、Yext(イエクスト)、のパートナーとして「Yextプラットフォーム」の販売を開始した

Yext(イエクスト)は150以上の検索エンジン、マップ、SNSや音声アシスタントで情報発信ができる、検索のためのクラウドプラットフォーム。

ADKが総合広告代理店として保有する統合コミュニケーションプランニングのノウハウと併せていくことで「ローカル検索」ニーズに対応した、O2O施策をワンストップで提供する。

 

「AJA DSP」、「TVer PMP」と連携し「TVer」等の動画広告在庫をRTBで買い付け可能に

AJA ロゴサイバーエージェントグループのAJAは広告主向けに提供する広告配信プラットフォーム「AJA DSP」において、「TVer PMP」と連携し、各放送局が保有する動画広告在庫に対してプログラマティックによる買い付けが可能となった

広告主企業は、「AJA DSP」を通じて「TVer」および各放送局が運営するキャッチアップサービスにおいて、各放送局の在庫を横断して広告配信することが可能となる。

 

マイクロアド台湾、ログリーと台湾国内でのネイティブ型広告配信サービス「COMPASS-FIT」の提供を開始

マイクロアド ロゴマイクロアド台湾は、ログリーと業務提携し、台湾国内での、ネイティブ型広告配信サービス「COMPASS-FIT」の提供を開始した

COMPASS-FITとログリー社が提供するLOGLY lift*1が連携することで、台湾国内の大手メディア80社、月間20億imp以上の在庫に対して、ネイティブ型広告の配信が可能になる。また、既にログリー社が提供するLOGLY liftを利用している企業は、COMPASS-FITを通じて、台湾国内へのネイティブ型広告の配信が可能になる。

 

 

DACのDMP「AudienceOne®」が「TikTok Ads」と連携

DAC ロゴDACは、DMP「AudienceOne®」において、「TikTok Ads」と連携を開始した

これにより企業は、「TikTok Ads」での広告配信に際して「AudienceOne®」が持つオーディエンスデータを活用し、ターゲットユーザーにあわせた細やかなコミュニケーション施策を実施することが可能になる。

 

図:AudienceOne®における TikTok Ads連携

出典:同社プレスリリース

 

【決算】

LINE、2019年7-9月期決算、ディスプレイ広告売上収益が前年比4割以上増加

LINE ロゴLINEは、2019年7-9月期決算を公表した

 

広告事業の四半期売上収益は360億円、前年比13.6%増。ディスプレイ広告の売上収益が、前年比42.1%増と急増した。

 

図表:コア事業|広告

出典:同社IR資料

 

 

Z ホールディングス、2019年7-9月期決算821億円、前年比3.5%増

Z ホールディング ロゴヤフーのグループ新会社として新たに発足したZ ホールディングスは、2019年7-9月期の決算を公表

広告関連売上収益は、821億円で前年比3.5%増。検索連動型広告は411億円で前年比0.4%減。ディスプレイ広告は409億円で前年比7.8%増。ディスプレイ広告は、営業強化による大型受注やショッピング広告の好調が成長を後押しした。

 

表:2019年度第2四半期 広告関連売上収益の実績

出典:同社IR資料

 

【その他】

オールアバウト、メディア共創型のコンテンツマーケティングプラットフォーム「All About PrimeAd」の提携メディアが100媒体を突破

All About PrimeAd(プライムアド)ロゴオールアバウトは、運営するコンテンツマーケティングプラットフォーム「All About PrimeAd(プライムアド)」の提携メディアが、2019年9月に100媒体を突破したことを公表した

「All About PrimeAd」は、一次情報を発信する優良提携メディアを中心とした独自のアドネットワークとして、2017年にサービスの提供を開始。以降子育て層向けのメディアを中心にメディアアライアンスを推進してきた。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。