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先週のアドテクシーン:電通グループ、モバイルアプリのオンオフ統合ソリューションを強化

 

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

【トップニュース】

 

電通グループ、モバイルアプリのオンオフ統合ソリューションを強化

電通デジタル、電通は、電通グループの統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」のテレビ視聴データと、adjustのモバイルアプリ向けマーケティングプラットフォーム「Adjust」をリアルタイムにデータ連携することを開始した

 

今年3月に立ち上げた「デジテレMAX」プロジェクトの活動の一環で、同時に電通グループが持つ他のマーケティングデータとも連携することにより広告接触状況とモバイル上での行動変容の関連性が明確となり、より効果的なコミュニケーション施策を提案、展開できるようになる。

 

【アンケートご協力お願いの件】

 

ExchangeWire JAPAN を運営するデジタルインファクトでは、広告業界の皆様を対象にした各種アンケート調査を実施しております。

大手広告プラットフォームに関するアンケート調査

★アンケートの詳細とご回答は、こちらから

本アンケートは、広告プラットフォームに関する評価や自由なご意見をお聞きしております。是非皆さまのお声をお聞かせください。

■調査対象となる方:インターネット広告ビジネスに関わっており、広告主、広告会社(代理店・メディアレップ・トレーディングデスク)・アドテクベンダー・媒体社に所属されている方。

■最後まで回答いただき、ご連絡先を記入いただいた方には、Amazonギフトコード500円分をお送りさせていただきます。なお、ご回答が一定の数に達した段階で、受付を締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。

 

【新サービス・新機能】

 

アドフラウド対策ツール「SpiderAF」、リアルタイム不正検知システムを開発しGMOメディアのASP「アフィタウン」に提供開始

PhybbitはAI搭載アドフラウド対策ツール「SpiderAF 」(スパイダーエーエフ)において、成果報酬が発生する前に未然に不正を防ぐことが可能なリアルタイム不正検知システムを開発し、GMOメディアのASP「affitown byGMO」に対して提供を開始した

リアルタイムに不正なクリックやコンバージョンを検知して防止する。

 

東急エージェンシー、オリジナルPMP「T-Camp」をローンチ

東急エージェンシーは、民放公式テレビポータルサイトTVerおよび各放送局による民放地上波TV見逃し配信を対象としたPMP「T-Camp」の運用を開始した

民放地上波TV見逃し配信を対象にプログラマティックに広告を配信する。

運用においては、株主として参画するData Chemistry社の有するDMP(Data Management Platform)「DC Catalyzer」との連携により、デモグラフィックや興味関心領域に限らず、オンライン広告や民放地上波TVとの接触状況に基づく精緻なターゲティング配信が可能となる。

 

「AJA SSP」がヘッダービディングソリューション「Prebid Server」に対応開始

サイバーエージェントの連結子会社であるAJAは、メディア向けに提供する「AJA SSP」において、ヘッダービディングソリューション「Prebid Server」への対応を開始した

アプリやAMPページにおいて「Prebid Server」を利用しているメディアは、ビッダーとして新たに「AJA SSP」を選択することが可能になる。

 

トレンダーズ、トップインフルエンサー監修のInstagramアカウント運用プラン「Famee」を提供開始

トレンダーズは、SNS上で多くのフォロワーを抱えるトップインフルエンサーによる監修のもとでInstagramアカウントの運用・コンサルティングをおこなうプラン「Famee」の提供を開始した

食や美容など、それぞれの専門領域で活躍しているインフルエンサーの経験則に基づいた写真撮影やハッシュタグ設計、キャプションの作成などをおこなうことで、より効果的に顧客接点を創出すること可能になる。

さらに、キャンペーン時の「広告運用」や、トレンダーズの強みである「インフルエンサー施策」をInstagram運用に掛け合わせることで、効果的なフォロワー数アップや、リアルな口コミの増加を狙うことも可能になる。

【サービス連携・業務提携】

 

ハースト婦人画報社、最新モバイル動画広告ソリューション 「Hearst Premium PMP」「Hearst Extension」をTeadsと共同リリース

ハースト婦人画報社はモバイル動画広告の配信ソリューションとして、Teads Japanと、インタラクティブな動画広告の制作を行い、同社のデジタルメディアへ配信する「Hearst Premium PMP(ハースト プレミアム ピーエムピー)」及び、外部プレミアムメディアも加えて配信する「Hearst Extension(ハースト エクステンション)」の提供を開始した

両社の協業により、モバイル動画広告での高いエンゲージメントの獲得を実現する。

 

バリューコマース、アドフラウド対策、ブランドセーフティの強化に向け、ソリューションベンダーと連携

バリューコマースは、運営するアフィリエイトプログラムに、アドフラウド(広告不正)対策やブランドセーフティにおいて、世界最高水準の認定団体であるトラストワージー・アカウンタビリティ・グループより技術認定を受けたPhybbitと、主要なアドプラットフォームを網羅した国内広告約3000万サイトを解析したデータベースを持つMomentumと技術連携を行なった

アドフラウド対策においては、Phybbitの『SpiderAF』と連携。ブランドセーフティ対策においては、Momentumと連携する。

 

AnyMind Groupとサニーサイドアップグループの合弁会社、投稿数保証型サンプリングレビューサービスをリリース

AnyMind Groupとサニーサイドアップグループの合弁会社で、インフルエンサーマーケティング事業、クリエイターサポート事業を展開するAnyUpは、20,000人を超えるインフルエンサーとの連携により、新商品などをインフルエンサーに渡して体験してもらうサンプリングと、その商品に関するレビューをインフルエンサーがSNSで投稿、その投稿参加インフルエンサー数を保証する”投稿数保証型サンプリングレビューサービス”「BuzzTrial」をローンチし、サービスの提供を開始した

 

【調査】

 

AdjustとUnity Technologies、共同調査レポートを発表

adjustとUnity Technologiesは、共同調査レポート「2020年ハイパーカジュアルゲーム:大ヒットジャンルの台頭」を発表した

独特なビジネスモデルで成長しているハイパーカジュアルゲームアプリの台頭をグラフと共に解説している。

ハイパーカジュアルゲームは2020年第1四半期に大幅に成長。アプリエンゲージメント率およびダウンロード数は、全て過去最高の数値であった。

 

電通イージス・ネットワーク、コロナウイルスのグローバルマーケ市場の影響と実態を調査

電通イージス・ネットワークは、世界的な感染拡大が続くコロナウイルスのグローバルマーケティング市場における影響と実態を調査した緊急レポート『The Reality of Recovery: A Post COVID-19 World – アフターコロナの世界、リカバリーと実態 –』を発表

700を超える企業回答者の78%がマーケティング投資への縮小を報告し、中でも2020年度予算の15%以上がカットされたとの回答は約半数近くに及ぶ。

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。