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先週のアドテクシーン:SmartNews、販売促進に特化した「SmartNewsサンプリング広告」の本格提供を開始

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

【トップニュース】

 

SmartNews、販売促進に特化した「SmartNewsサンプリング広告」の本格提供を開始

スマートニュースは、同社が運用するニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」を対象とした広告メニューとして、「SmartNewsサンプリング広告」の本格提供を開始した

「クーポンチャンネル」で商品告知ができることによる認知獲得から店頭でのサンプリング配布までをワンストップで提供するメニュー。

ユーザーは商品を認知するとともに、サンプリングの抽選に参加でき、当選した場合には店頭での引き換えが可能となる。また落選した場合にも、SNSでシェアすることでもう一度抽選に参加できるため、拡散効果も期待できる。

【新サービス・新機能】

 

サイバーエージェント、店内販促効果を最大化する電子POP管理プラットフォーム「CyberPOP」の提供を開始

サイバーエージェントのAI事業本部は、小売DXセンターにおいて、店内販促効果を最大化する電子POP掲載管理プラットフォーム「CyberPOP」の提供を開始した

「CyberPOP」を導入することで、小売店舗に設置した全ての電子POPの掲載内容をネットワーク上で管理することが可能になり、店舗スタッフがスマートフォンやタブレットなどからいつでも簡単に切り替えることができる。デジタル化によりPOPの作成や設置、張り替えが不要となり、オペレーションの省人化にも繋がる。

 

ラクスルのノバセル、テレビCMのCPA計測を開始

ラクスルが運営する広告のプラットフォーム事業「ノバセル」は、クラウド型テレビCM効果測定ツール「ノバセルアナリティクス」の新機能として、テレビCMのCPA(顧客獲得単価)を可視化する機能をリリースした

より経営指標に直結したコンバージョンデータを元に、テレビCMをCPA計測で運用することが可能となる。

 

フルスピード、「YouTubeチャンネル運用支援サービス」を提供開始

フルスピードは、格安・大量動画制作サービス「ムビラボ」を運営するフラッグシップオーケストラと連携し、「YouTubeチャンネル運用支援サービス」の提供を開始した

動画の撮影・編集が必要で、効果的な情報発信に必要な設定や効果測定も難しく、導入ハードルが高い企業のYouTubeチャンネルの運用を一括で支援する。

 

【サービス連携・業務提携】

 

CCI、テンセントと戦略的業務提携を開始

CARTA HOLDINGSのサイバー・コミュニケーションズとテンセントのインターナショナル・ビジネス・グループは、クロスボーダー領域のプロモーション支援強化のため、戦略的業務提携を開始した

両社は「WeChat/微信」を活用する事により、訪日インバウンド、越境EC、現地PR、それぞれの市場に対してプロモーション施策支援が可能となる。

 

LINEとUUUM、包括的クリエイターパートナー契約を締結

LINEと、UUUMは、包括的クリエイターパートナー契約を締結した

LINEタイムラインは、今秋を目処にコンテンツ投稿をしたクリエイターやインフルエンサーが収益を得られる仕組みを提供する予定。

今回の提携により、UUUMがサポートする多くの人気クリエイターが、「LINE」上の様々なサービスにおいて、コンテンツを展開。これにより、LINEとUUUMはクリエイターが活躍する場を広げ、より一層、UGCコンテンツの強化を図る。その第一弾として、はねまりチャンネルや、かわにしみき、タケヤキ翔、北の打ち師達などをはじめとした、人気UUUMクリエイターが30名以上参画し、LINEタイムラインなどにオリジナル動画を投稿するという。

 

【資本提携・買収】

 

BitStar、総額10億円の資金調達を実施

BitStarは、電通グループ、丸井グループ、フォーイット、SKIYAKI、ビーマップ、セガサミーホールディングス、既存株主であるコロプラネクストおよびABCドリームベンチャーズなどを引受先とする第三者割当増資と、金融機関からの融資により、総額10億円の資金調達を実施した

今回の資金調達により、大手事業会社との「戦略的協業」を開始し、「100年後に名前が残る産業・文化をつくる」というミッションのもと、タグラインの実現、およびコンテンツ産業におけるメガベンチャーを目指す。

 

新会社・新組織

 

CCI、メディアのUXデザイン改善を支援する「Media UX LAB」を設立

CARTA HOLDINGSのグループ会社であるサイバー・コミュニケーションズは、メディアが提供するユーザー体験UX(User Experience)を研究し、メディアのUXデザインの構築・改善を支援する「Media UX LAB」を設立した

デザイン・コンテンツ・データを軸に、時代に合わせた顧客志向のUXデザイン研究、新ソリューションの開発等を行なう。

 

【調査・ホワイトペーパー

 

Adjust、「iOS14対応モバイルアプリ収益化完全ガイド」を発表

adjustは、「iOS14対応モバイルアプリ収益化完全ガイド」を発表した

本ガイドでは、iOS14のユーザープライバシーの変更に対応する方法を解説。iOS14の新たなフレームワークが広告エコシステムの将来にどう影響するかについて掘り下げ、キャンペーンに大きなインパクトを与えるユーザー同意のメカニズムから新たな収益化戦略まで、考慮しておきたい重要点を5つのステップにまとめている。

 

App Annieが2020年上半期のモバイル市場に関するレポートを発表

App Annie Japanは、2020年上半期(1〜6月)のモバイル市場に関するレポートを発表した

本レポートは、アプリ市場データプラットフォーム「App Annie Intelligence」のデータを基に、2020年上半期の各業界の動向をまとめたレポート。新型コロナウイルスの影響を受け、大きく変化したモバイル市場のデータや消費者動向に関する内容となっている。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。