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Disney AdvertisingとAWSがUnified ID 2.0を採用[ニュース]

アドテクノロジーのグローバルリーダーであるThe Trade Deskは、Disney Advertisingおよびアマゾンウェブサービス(AWS)とそれぞれUnified ID 2.0に関して提携を締結したと発表した。

 

The Trade Deskが開発したUnified ID 2.0は、広告エコシステムを構成する組織がアクセスできる非独占的でオープンな標準規格。Unified ID 2.0により、広告主、広告代理店、アドテクノロジー企業、媒体社は、サードパーティのCookieを使用せず、適切でパーソナライズされた広告を継続して提供することができる。また、消費者の同意のための透明性の高いメカニズムも提供する。

 

Disney AdvertisingとThe Trade Deskの契約締結により、安全な環境下でDisney独自のオーディエンスグラフとUnified ID 2.0のインテグレーションが初めて可能となった。これは、安全なデータ連携を基盤に、Disneyのデータクリーンルーム技術による自動化で機能しており、広告主が Disney のプレミアムコンテンツのポートフォリオにアクセスする手段を変革する新たな一歩となる。

 

またAWSもThe Trade Deskと契約を締結。「Unified ID 2.0 on AWS」は、クラウドコンピューティングサービスを利用する広告業界の顧客が、データの安全性と透明性を高めたUnified ID 2.0オペレーターサービスを、AWS Marketplaceを通じてわずか数クリックで簡単に広告ワークフローに導入できるようにするものとなっている。

 

AWS Nitro Enclavesを使ったこのソリューションは、Unified ID 2.0オペレーターサービス用の信頼できる環境を構築し、機密性の高いデータを保護し安全に処理。広告主は、自社のユーザーデータと広告機会を匿名のまま照合できるため、ユーザーのプライバシー保護しつつ、ユーザーに適した広告配信を実現できる。

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。