×

サイバーエージェント、「ChatGPTオペレーション変革室」を設立[ニュース]

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業本部において、OpenAI社が開発した「ChatGPT」を活用し、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間を大幅削減する「ChatGPTオペレーション変革室」を設立した。

 

「ChatGPT」は、OpenAI社が開発・公開する大規模言語モデルを用いた高度な対話型AI。言語理解、文章生成、質問応答、翻訳などに対応しており、様々な分野で注目を集めている。

これまでもサイバーエージェントでは、広告オペレーションの効率化を目指し体制の構築や仕組み化の取り組みを推進してきた。しかし、広告効果の最大化を実現するためには細かな広告配信設定や効果に応じた運用改善、レポート作成など多くの作業が必要となり、同社の広告オペレーションにかかる人的な総作業時間は月間で約23万時間にのぼっていた。

 

「ChatGPTオペレーション変革室」は、広告オペレーションにおける作業時間を大幅に削減することを目的として「ChatGPT」を適切かつセキュアに活用することで、さらなる広告オペレーションの効率化に取り組む。まずは自動回答や海外拠点とのコミュニケーションなど社内コミュニケーションの補助を中心に作業時間の効率化を図り、現在月間で広告オペレーションにかかっている総時間約23万時間のうち30%にあたる約7万時間の削減を目指す。

 

 

なお、OpenAI社の規約上、モデルの学習には用いられないと明記されているAPI連携のみを利用、かつ顧客情報を含まない形で運用を行うなど、規約変更やアップデート情報といった最新の動向とリスク対応策を踏まえた上で取り組みを設計していくとしている。

ABOUT 柏 海

柏 海

ExchangeWireJAPAN 編集担当 日本大学芸術学部文芸学科卒業。 在学中からジャーナリズムを学び、大学卒業後は新聞社、法律・情報セキュリティ関係の出版社を経験し、2018年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。デジタル広告調査などを担当する。