[Global動向]Netflix、Warner Bros. Discoveryの買収を検討ほか
by on 2025年11月07日 in ニュース
![[Global動向]Netflix、Warner Bros. Discoveryの買収を検討ほか](https://cdn.exchangewire.com/wp-content/uploads/2025/11/1107global.jpg)
Netflix、Warner Bros. Discoveryの買収を検討
Netflixは金融アドバイザリー企業であるMoelis & Coを起用し、Warner Bros. Discoveryのストリーミングおよびスタジオ資産の買収を検討している。Moelisは直近でSkydance MediaによるParamount Global買収のアドバイザーを務めており、今回の起用により、NetflixはWarner Bros. Discoveryの財務情報へのアクセスを得たと報じられている。近しい関係者によると、Netflixは積極的に買収の可能性を探っているが、同社は公的な発表を控えている。
Warner Bros. Discoveryは、Paramountからの二度目の買収提案を拒否した後、売却の可能性に前向きであることを正式に認めている。複数の企業から寄せられた買収提案に対応し、戦略的な検討段階に入った。憶測が広がる中、Netflixの経営陣は、公の場では従来型メディアへの統合に対する関心を示していない。共同CEOであるGreg Peters氏は、買収よりも有機的な成長の重要性を強調し、「日々の現場で能力を磨くこと」こそが成功の鍵だと述べている。
IAB、CTV向けコンバージョンAPI標準化フレームワークを発表
デジタル広告業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は、パフォーマンス重視の広告チャネルとしてのコネクテッドTV(CTV)の成長を促進するため、「The Role of CAPI in Closing the Outcome Gap for CTV(CTVにおける成果ギャップを埋めるCAPIの役割)」と題したガイドを発表した。
10月30日に公開された本ガイドでは、コンバージョンAPI(CAPI)の導入により、標準化された測定、プライバシーが保護されたデータ連携、検索・ソーシャルメディア広告に匹敵する成果ベースのパフォーマンスを、CTVでどのように実現できるかを概説している。
IAB 最高経営責任者David Cohen氏は、CAPIの実装が進まなければ、CTVはより測定可能な広告チャネルに予算を奪われる危険性があると警鐘を鳴らした。
本ガイドは広範な業界調査に基づいており、CTVプラットフォーム間で、技術的な断片化が起こり、CAPI導入を妨げてきたことに焦点を当てている。本ガイドは、プラットフォーム間でイベント分類方法、データフロー等を統一するための共通フレームワークの採用を呼びかけており、これにより運用上の摩擦を減らし、IAB Tech LabのCAPI標準化プロジェクトのようなソリューションを拡大させることを目的としている。パフォーマンス重視の施策等を支援し、CTVが現代の広告主の厳しい要求に応えるための道筋を示すものである。
ABCとESPN、契約満了前にYouTube TVから削除
ABCおよびESPNなどのDisney傘下のネットワークは、10月30日深夜、YouTube TVから突如削除され、約1,000万人の加入者がゴールデンタイムの番組を視聴できない状態となった。この放送停止は、各社の配信契約が期限切れとなる予定時刻の45分前であるアメリカ時間の午後11時15分に発生した。情報筋によると、YouTube TVは運営上の調整と顧客への通知する時間を確保するため、早期のサービス停止を決定したとのことである。
YouTube広報担当者は声明で、「加入者にとって今回の事態が苛立たしく残念な結果であることは認識している。私たちは引き続きDisneyと、YouTube TVに復帰するための公正な合意を目指し、建設的な協力を引き続き求めていく」と述べた。
ABOUT 角田 知香
ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。




