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[Global動向]Google、ウェブスクレイピング企業を提訴ほか

Google、ウェブスクレイピング企業を提訴

 

Googleは、検索結果から直接データを取得するウェブスクレイピングツールを提供する企業SerpApiに対し訴訟を起こした。Googleによると、SerpApiは検知しにくいスクレイパーや抜け道を使いスクレイピング(サイトから情報を自動的に抽出しデータとして収集・整形すること)を行っており、Googleのセキュリティ対策を回避し、ウェブサイトのコンテンツを「丸ごと取得」する行為がこの1年で大幅に増加していると主張している。検索に表示されるコンテンツの権利を侵害し、検索にコンテンツを提供するウェブサイトやプロバイダーの権利を故意に無視しているとして、Google はSerpApiのボットと悪質なスクレイピングを停止するよう、裁判所に求めている。

SerpApiは2025年10月にソーシャルサイトRedditからも同様に提訴されている。

 

AI人材争奪戦の中でByteDanceが福利厚生を強化

 

中国ソーシャルメディアByteDanceは、激化するAI人材争奪戦の中で、優秀なグローバル人材の引き留め・獲得を目的として、福利厚生を強化すると発表した。社員に送られた社内文書によると、全職位の従業員における報酬の上限・下限を撤廃することが明らかになった。今年のボーナスは前年から35%増加する予定とのこと。

加えて、株式報酬の割合を引き下げ現金報酬の比率を増やす方針だとしている。同時にByteDanceは、将来の昇給を促進することを目的として職位評価制度を簡素化する計画を進めており、新しいシステムは10段階で能力要件を再定義するものになるとのことである。

 

Facebook、企業向けに無料リンク投稿数制限をテスト

 

MetaはFacebookにおいて、企業およびクリエイターがオーガニック投稿で共有できるリンク数を制限するという、新たなテストを実施している。このテストでは、有料のサブスクリプション(月額約2,000円)を利用していない場合、月に投稿できるリンク数が2件に制限される。一部のプロフェッショナルモードのユーザープロフィールも本テストの対象となっている。

テクノロジーメディアTechCrunchによると、ニュースの出版社はこのテストの対象外であるものの、他ユーザーによるリンク共有が減少することでトラフィックに影響が及ぶ可能性があるという。なお、アフィリエイトリンク、コメント内のリンク、他のMetaプラットフォームへのリンクについては、引き続き無制限で共有できる。Meta広報担当者は、本テストについて「リンクを含む投稿数の拡大が、有料加入者にとってどれほどの付加価値となるか」を評価するために行われていると述べている。

 

※1ポンド(GBP)=200円(JPY)での換算

 

原典:ExchangeWire.com

ABOUT 角田 知香

角田 知香

ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。