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[Global動向]Spotify、CEO退任と共同経営体制へ移行ほか

Spotify、 CEO退任と共同経営体制へ移行

 

音楽配信プラットフォームSpotifyは、共同創業者であるDaniel Ek氏が2026年1月にCEOを退任し、会長職に移行することを発表した。同社はCEO二名による共同経営体制へ移行し、製品・技術部門責任者のGustav Söderström氏と事業部門責任者のAlex Norström氏が共同で会社を率いることとなる。この二名は2023年から社長職を共同で務めてきた。

今回の経営体制の刷新は、複雑な経営環境の中行われている。Spotifyでは加入者数は増加しているものの、今年第2四半期に約1億ドル(約148億円)の純損失を報告している。この影響を受け、オラクル、Netflix、コムキャストといった企業と同様に、共同CEOモデルを採用した。この体制に対して、イノベーションを促進するとの声があがる一方、責任の所在が不明確になるとの批判もある。

 
 

Epic、Appleのインストール変更で離脱率が大幅減少と報告

 

ゲーム開発会社Epic Gamesは、AppleがiOS 18.6においてサードパーティアプリストアのインストールプロセスを簡素化したことにより、ユーザー離脱率が60%減少したと報告した。本アップデートの前は、Epicのゲームストアのインストールを断念するユーザーは65%にのぼっていたとのこと。現在ユーザー離脱率は25%に低下しており、インストール率においてはWindowsやmacOSと同水準となった。同社は、この変化を公平なアクセスとデジタル市場における競争促進への一歩であると評価している。

 
 

The Trade Desk、デジタル広告データマーケットプレイスを刷新

 

The Trade Deskは、サードパーティデータマーケットプレイスを刷新し「Audience Unlimited」を発表した。この新サービスは、「サードパーティデータは高コストで測定が困難である」という従来の課題への対応を目的としている。AI活用により、信頼できるプロバイダーからの数千にのぼるデータセグメントを評価・スコアリング、下上でデータを統合するサービスを定額料金で提供することで、従来の個別価格の不確実性を解消する。
さらに同社は「Koa Adaptive Trading Modes」を発表し、広告主にパフォーマンスモード・コントロールモードの2種類のキャンペーン運用を提供する。

The Trade Desk最高戦略責任者Samantha Jacobson氏は次のように述べる。

「Audience Unlimitedは、マーケターによるサードパーティデータにおける価値とコストの考え方を変革します。サードパーティデータを活用してキャンペーンを最適化するブランドは、一貫して大幅なパフォーマンス向上を実現できます」

 

原典:ExchangeWire.com

ABOUT 角田 知香

角田 知香

ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。