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[Global動向]Walmart、Sparky AIに広告導入を検討ほか

Walmart、Sparky AIに広告導入を検討

 

アメリカの小売大手 Walmartは、自社モバイルアプリに導入した生成AI搭載ショッピングアシスタント Sparky に、広告を導入する可能性を探っている。デジタルでの小売体験の変革に向けての取り組みの一環である。6月にWalmartのモバイルアプリに導入されたSparkyは、会話型エージェントのように、ユーザーが商品を検索する、レビューを要約する、様々な購入目的に応じた商品を提案するといった機能を持つ 。
 

関係者によると、同社はSparkyのチャットインターフェース内に直接広告を組み込む「Sponsored Prompt」と呼ばれる取り組みを実験しているとのこと。この取り組みにより、AIを活用したショッピング体験の収益化を可能とし、広告主はリアルタイムで消費者にリーチできるようになると見られている。
 
 

Warner、AI 音楽企業と和解

 

Warner Music Group(ワーナー・ミュージック・グループ)が著作権を巡りAI 音楽スタートアップ企業 Suno との訴訟を起こしてから1年が経ち、両社は画期的な契約に至った。本合意のもとでは、Warnerは、ユーザーがプログラムに同意したアーティストの「声」「名前」「作風」などを使ってAI生成の音楽を作ることを許可するという。

来年より、 Suno はすでに1億人のユーザーを持つプラットフォーム上でライセンス済みモデルを公開する予定である。このアップデートでは、有料の音声ファイルのダウンロードが可能となり、無料版の楽曲も引き続き共有できる。ワーナーはSunoとのコラボレーションを、規制された枠組みの中でAIと芸術が融合する、新時代の到来だと説明している。

 
 

YouTube、新たなフィードコントロール機能をテスト

 

YouTube はホームフィードで表示される動画のレコメンドを、より細かく制御できる新機能「Your Custom Feed」を、一部ユーザーに向けてテストしている。この新機能では、ユーザーが簡単なプロンプトを入力するだけでおすすめの動画を絞り込むことができ、会話を通じてプラットフォームのアルゴリズムによるレコメンドをコントロールできるようになる。
 

YouTubeによると、このテストに参加するユーザーには、ホーム画面に「Your Custom Feed」というタブが表示され、そこから簡単なプロンプトを入力すると、既存のホームフィードのレコメンドを更新することが可能になるとのことである。

 

 

原典:ExchangeWire.com

ABOUT 角田 知香

角田 知香

ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。