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SmartNews、ブランド広告向け新コンセプト「Deep Attention & Deep Moments」を発表 -最大画面占有フォーマットと文脈配信で態度変容を狙う

 

スマートニュースは2月4日、同社広告事業「SmartNews Ads」において、ブランド広告向けの新コンセプト「Deep Attention & Deep Moments」を発表し、その第一弾として2つの新ソリューションの提供を開始した 。

ニュースアプリという信頼性の高い情報環境と、ユーザーの“専念視聴”特性を背景に、広告の視認性と接触文脈を強化し、ブランド理解や好意形成といった態度変容を支援する狙いだ 。

 

「ながら見」が常態化する広告環境と信頼性の課題

近年、デジタル広告を取り巻く環境では、スマートフォンを中心としたマルチデバイス利用が進み、広告が「ながら見」される傾向が強まっている 。

ビデオリサーチ社の調査によれば、「広告はよく見る」と回答した生活者の割合は2014年の59.5%から2023年には42.2%まで低下している 。また、不適切なコンテンツへの広告掲載や情報の信頼性を巡る問題も顕在化しており、広告主にとってはブランド毀損リスクへの対応が重要な経営課題となっている 。

こうした状況に対し、SmartNewsは自社メディアの利用実態に着目する。同社調査では、SmartNews利用時に他媒体を高頻度で併用しないユーザーの割合は79%に達しており、主要なデジタルメディアと比べても高い水準にあるという 。ニュースを能動的に読む行動が中心となるため、広告も「見られる」環境が成立している点が特徴だ 。

 

専念視聴メディアとしての特性をブランド広告へ展開

実際、SmartNewsにおける広告認知率は36.5%と動画メディアと同等以上の水準を示している 。

一方で、興味関心や好意、利用意向といったブランドリフト指標では、動画メディア比で最大1.8倍の効果が確認されているという 。

今回打ち出した「Deep Attention & Deep Moments」は、同社のミッションである「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」という考え方を、広告体験において具体化する試みだ 。

深い没頭状態(Deep Attention)と、適切な接触タイミング(Deep Moments)を掛け合わせることで、従来のリーチ重視型広告とは異なるブランド体験の創出を狙う。

 

新フォーマットと文脈配信で接触の質を高める

新ソリューションの一つが、運用型広告としては同社最大の画面占有率を持つ正方形フォーマット「インパクトスクエア」である 。記事一覧画面に表示され、ニュース閲覧という能動的な利用シーンの中で高い視認性を確保する 。

もう一つが、記事の閲覧文脈に即した広告配信を可能にする「チャンネルターゲティング」だ 。250以上のチャンネルから配信先を指定でき、ユーザーが閲覧しているテーマや関心に沿った広告配信を実現する 。

 

先行テスト導入を行ったアサヒビール株式会社の栗岩洋平氏は、次のようにコメントを寄せている。

「『インパクトスクエア』は視認性が高く、ブランドメッセージをしっかり伝えられることが、とても魅力的だと思っています。運用型ということもあり、予算、期間も柔軟に対応できるので、色々なブランドで活用していきたいと思います。またブランドリフトに関しても他媒体と比較しても高いリフトが出ており、驚きました」

 

 

 

 

これらを組み合わせることで、例えば新商品を投入する消費財メーカーは、適切なモーメントに高い視認性でブランドメッセージを届けることが可能になる 。スマートニュースは今後も、広告フォーマットの進化や配信設計の高度化を進め、ブランド広告における接触の質を高めていくとしている 。

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。