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先週のアドテクシーン:Facebookとアクシオムが連携し新たなターゲティング広告、Twitterが日本国内のDMPパートナーシップを開始

日本国内、アドテクシーン画像

 
 

(ライター:Livit Tokyo 中井 千尋)

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【新サービス・新機能】

デジタルインテリジェンス、テレビCMとデジタル広告の統合管理および広告配信に関する特許を取得

デジタルインテリジェンスは、テレビCMとデジタル広告の統合管理および広告配信に関する特許を取得した。テレビCMのターゲットリーチをデジタル広告配信によって補完するシステムに関しては、同社が独占的な実施権を有することになる。この特許は、従来テレビCMとデジタル広告とが個々にプランニング、出稿および計測されてきたものを統合的に運用管理し、広告主が設定する到達目標を適切に達成させることを支援する目的で開発された。

ログリー、メディアサイトのユーザー定着と増加を支援するツール「Loyalfarm」を発表

ログリーは、メディアサイトのユーザー定着と増加を支援するツール「Loyalfarm」の提供を開始する。サイト再訪問の定義が過去2年以内と長く、ユーザーの定着度合いの分析が難しいGoogle Analyticsなど代表的なアクセス解析ツールと比べ、Loyalfarmでは直近30日間の再訪問から、サイトに訪れたユーザーの質を分析できる点が異なる。メディアの顧客ロイヤルティ構造を可視化し、ファンユーザー層を増やす業界初の取り組みとなる。

ロカリサーチ、モバイル向け縦型フルスクリーン動画広告のプライベートマーケットプレイス「CONNECT」を開始

ロカリサーチは、モバイル向け縦型フルスクリーン動画広告のプライベートマーケットプレイス「CONNECT」を開始したと発表した。特徴は3つ、1. 縦型フルスクリーン動画広告フォーマット「Backdrop」、2. 最適なプレミアムメディアでの配信、3. 広告がフルスクリーン表示され、動画再生されたタイミングで広告費が発生。50以上のプレミアムな女性系・ビジネス系モバイルWebサイトに配信する。

フィードフォース、「データフィード統合管理プラットフォーム dfplus.io」を正式提供開始

フィードフォースは、広告担当者自身でデータフィードの作成・管理が可能な「データフィード統合管理プラットフォーム dfplus.io」を正式に提供開始した。ベータ版利用企業では、作業所要時間を従来の1カ月から1日へ大幅短縮をさせた実績を持つ。12月1日より正式版として提供が開始され、3週間の無料トライアルの申し込みが可能。

Facebook、アクシオムのオーディエンスデータを利用したターゲティング広告を日本でも提供開始

Facebookは、パートナーカテゴリにおいてアクシオムのオーディエンスデータを利用したターゲティング広告を日本でも提供開始すると発表した。これにより、見込み客にとってより親和性の高い広告を表示することが可能になり、より大きな広告効果が期待できる。

CAアドテクスタジオ、位置情報活用の「AIR TRACK」に、ダイナミッククリエイティブ機能を追加

サイバーエージェントアドテクスタジオが開発・提供している位置情報を活用した行動分析ターゲティングツール「AIR TRACK」において、「ダイナミッククリエイティブ機能」が追加された。これによりユーザーの位置情報と企業の店舗情報を連動させた広告をリアルタイムに配信することが可能となる。

【サービス連携・業務提携】

Twitter、日本国内のDMPパートナーシップを開始

Twitterは、日本国内のDMPパートナーシップを開始し、電通や博報堂デジタルなど初期パートナー8社のオーディエンスデータとの連携を行った。テイラードオーディエンスを使うと、最近アプリを利用していないユーザーへのリマーケティングや、開催した展示会の出席者をターゲティングするなど、効果的なリマーケティングキャンペーンを実施できる。

ファンコミュニケーションズの「nex8」、データフィード最適化ツール「Gyro-n DFM」と連携

ファンコミュニケーションズの「nex8」は、ユニヴァ・ペイキャストが提供するデータフィード最適化ツール「Gyro-n DFM」と連携した。これによりGyro-n DFMを利用するクライアントは管理画面からnex8のタグを設置できるようになり、開発不要で精度の高いダイナミックリターゲティング配信が可能となった。

博報堂DYメディアパートナーズ・博報堂DYデジタル・DAC、アクシオムジャパンと共同でFacebook広告におけるオリジナルセグメントの開発に着手

博報堂DYメディアパートナーズ・博報堂DYデジタル・DACは、アクシオムジャパンと共同でFacebook広告におけるオリジナルセグメントの開発に着手したと発表した。自動車、情報通信、ラグジュアリーブランドなどの業種を中心にFacebookパートナーカテゴリの利用を促進する。

【新会社・新組織】

サイバーエージェント、SEOラボを設立

サイバーエージェントは、京都大学とSEOラボを設立する。活動内容は、京都大学とのWebサイトやコンテンツに関する共同研究、独自の検索アルゴリズムの研究、各種ソーシャルメディアのフィードや検索アルゴリズムの調査・分析、ブログ以外の一般的なWebサイトのUXと各種項目の関係性の調査、セミナー形式による研究成果の発表、ブログによる情報発信、書籍の刊行となる。2017年1月27日に4年間にわたる京都大学との共同研究内容を発表するセミナーを開催する。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。