Yahoo!Japan、NEWS: 第三者配信サーバー採用、 データドリブンな広告時代の幕開け

インターネット広告業界にとって新しい時代の幕開けとなる、決定的瞬間が訪れた。

Yahoo!Japan代表取締役社長の宮坂学氏は10月31日、ad:tech tokyo 2012のクロージングキーノートで『自前主義との訣別』を宣言し、第三者配信サーバーをはじめ、アドテクノロジー業界における世界的リーディングカンパニー3社との戦略的パートナー提携を発表した。

宮坂氏はインターネット広告に重要な3つのこと称して、『パフォーマンス』『メジャーメント』『クリエイティビティ』という3つのキーワードを挙げ、各課題を解決するためのパートナー企業を発表した。

『パフォーマンス』の課題解決には、顧客獲得のために効果の高い広告を利用する事が必要とし、クリック課金型リターゲティング広告技術を提供する仏Criteo社と提携した。Yahoo!Japanが自ら広告主として同社のターゲティング広告を試したところ、ターゲティングしない場合に比べて7倍の広告効果が得られたという。

『メジャーメント』の課題解決には、正しい意思決定をする事が必要とし、タグマネージメント領域の世界的リーディングカンパニーである米BrightTag社と提携した。広告の効果測定などに必要なデータを収集するためには、サイトのページ毎に効果測定用のカスタマイズタグを埋める事が必要だが、大規模サイトに必要なタグを埋め込むとなると、意思決定に必要なデータが収集できるまでに手間と時間がかかる事や、複数のタグが入る事によってページ表示のスピードに影響が出てしまう事が一般的な課題として認識されている。タグマネージメントを導入することにより、ユニバーサルタグと呼ばれるひとつのタグを全ページに埋め込むだけで、その後第三者ベンダーのタグ追加や変更は管理画面上で容易にできることになる。

『クリエイティビティ』の課題解決には、伝える力を強化するとし、リッチ広告クリエイティブの第三者配信ツールを提供する米MediaMind社と提携した。

MediaMindは、ブランド広告主の期待が高いビデオ広告も配信可能で、来年1月から映像動画サイト「GyaO!」のディスプレイ広告領域でトライアル配信を開始するという。

日本市場で大きな広告在庫を抱えるYahoo!Japanが第三者配信を開始するだけではなく、リターゲティングなど新しいアドテクノロジー導入に必須のタグ導入のハードルを下げる、タグマネージメントが導入されることにより、今後も様々なパートナー企業との連携、新サービスの開発・提供が期待されるだろう。

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大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。