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2015年のスマホ広告市場の主なトレンドは、“ターゲティング広告配信技術の進化”、 “広告主層の拡大”、“クロスチャネルトラッキングと最適化配信”

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シード・プランニングのデジタルインファクトが、翔泳社MarkeZineと共同で実施したデジタル広告業界関係者460名を対象としたアンケート調査結果を公表した。
 

 

 

 

この調査は、両者による調査レポート「デジタル広告市場の潮流と現状動向分析調査」の調査内容の一部として実施されたもの。アンケート調査では、最近のデジタル広告市場のトレンドを象徴するキーワードの“アドテクノロジー”、“スマートフォン広告”、“動画広告”、“ネイティブ広告”に関連した質問をしている。

 

 
アドテクノロジーの定義に含まれるサービス、最も多く認識されているのは、DSPとDMP

 

【認識されているアドテクノロジーに該当するサービス(n=460)】

Q.アドテクノロジーというキーワードの範囲に含まれると思うサービスをお選びください

認識されているアドテクノロジーに該当するサービス(n=460)

業界関係者がアドテクノロジーの定義としてどこまでのサービスを含めて認識しているかということに関する質問をしたところ、アドテクノロジーに含まれるサービスとして“DSP”と回答した割合が最も多く、71.7%であった。これに“DMP”、“アドネットワーク”、“SSP”が続いた。

また、2014年頃より話題となっているマーケティングオートメーションツールや、検索連動型広告関連のテクノロジー(検索連動型広告、リスティング広告自動入札ツール)については、全体のほぼ半数程度がアドテクノロジーの範囲に含まれると回答した。

 

 
認識している“動画広告元年”、最も多いのは2014年

 

【認識している“動画広告元年”(n=460)】

Q. 近年、動画広告元年という言葉が聞かれますが、あなたは動画広告元年は何時だと思いますか?

認識している“動画広告元年”(n=460)

過去度々到来の可能性が言われ続けてきた、“動画広告元年”がいつであるかという認識については、分散傾向がみられる。このうち、“2014年”と回答した割合が最も多く、29.8%であった。これに“2013年”が続いた。またこれに“2011年以前”という回答が続いた。

 

 
2015年のスマートフォン広告市場の主なトレンドは、“ターゲティング広告配信技術の進化”、 “広告主層の拡大”、“クロスチャネルトラッキングと最適化配信”

 

【2015年のスマートフォン広告市場のトレンド見通し(n=460)】

Q.スマートフォン広告市場において、以下のうち2015年に予想されると思われるトピックスがありましたら、お答えください。

2015年のスマートフォン広告市場のトレンド見通し(n=460)

2015年のスマートフォン広告市場の見通しとして、“ターゲティング広告配信技術の進化”との回答が最も多く、55.0%であった。これに、“広告主層の拡大”、“クロスチャネルトラッキングと最適化配信”が続いた。

 

なお、この調査の調査概要は以下のとおりである。

■調査内容

・アドテクノロジー、スマートフォン広告、動画広告、ネイティブ広告に関する現状認識と、今後の見通し。

■調査対象

・広告主(n=141)、広告会社(n=115)、メディア(n=52)、マーケティングコンサルティング(n=84)などに勤務するMarkeZine読者460名。※上記以外その他(n=68)

■調査方法

・Webアンケート調査

■調査期間

・2015年1 月-2月

■調査主体

・MarkeZine編集部/デジタルインファクト

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。