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直近の動画広告シーン:サイバーエージェント、テレビCM非接触層への動画広告優先配信サービスを開始

 
 
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、直近の動画広告関連トピックについて、注目すべきものをピックアップしてお届けする。

サイバーエージェント アドテクスタジオ、リアル行動ターゲティングによる動画配信を実現するDSP「BitBlend」の提供を開始

サイバーエージェント アドテクスタジオは、位置情報など多様なデータを柔軟に組み合わせたリアル行動ターゲティングによる動画配信をDSPを通じて実現する。
企業の顧客データや広告配信データに加え、位置情報を組み合わせることで、ユーザーの行動や生活シーンに応じた最適な動画広告配信を実現した。今年はスマホ動画にさらに付加価値を加えたサービスが多く登場することを予感させる。

LINE 、「LINE NEWS」アプリに “5秒動画” でニュースがわかる「動画ダイジェスト」を開始

LINEは、「LINE NEWS」アプリに5秒のニュース動画サービスを追加する。
その場ですぐに動画の再生が開始されるため、ユーザーはテレビのザッピングを楽しむ感覚で、すきま時間にさまざまな動画ニュースを視聴することが可能。以前より動画でのニュースまとめの需要は高まっており、今回LINE NEWSで実現した形となる。まだまだ国内の動画在庫は不足しているため動画広告の普及の上でも注目されている。

メタップス、動画アプリなどを運営する AppStairを買収 動画マーケティング事業を強化

メタップスは、動画編集アプリ「Film Story」などを展開するAppStairを買収し、完全子会社化したことを発表した。
動画を用いたマーケティングの重要性が高まっていることから、AppStairのもつソリューションやノウハウを活かし、メタップスとして動画マーケティング事業を強化する。

電通、テレビ番組・CMの字幕情報を利用しネット広告と連動させるサービスを開始

電通は、字幕情報などを認識しオンエアデータを即時に外部事業者に提供するソリューション「TV Live Meta Module(β版)」をリリースした。
これによりリアルタイムでテレビ番組の放送内容と連動したネット広告の展開などが可能となる。開発の背景には、番組を視聴しながらスマホやタブレットのセカンドスクリーンを併用して楽しむ視聴者の増加がある。

デジタルインテリジェンスとFIVE、ティーンエイジャー向けにテレビCM補完型のターゲットリーチ最大化ソリューションの提供を開始

デジタルインテリジェンスのデジタル広告配信システム「CMARC(シーマーク)」とモバイル動画プラットフォームFIVEが連携を開始した。(PDFアイコンPDF)
シーマークは、TVCMのアクチャル到達をリアルタイムで分析し、ターゲットリーチを補完ができるもので、昨年11月にリリースされた際には大きな反響を呼んだ。捕捉が難しいとされるターゲットセグメントである若年層へのリーチを「予約型」と「リアルタイム運用」の組み合わせで最大化するソリューションとなる。

Fringe81、Spotwrightと提携し360度動画広告サービスを開始

Fringe81は、Spotwrightと提携し、360度動画広告の製作と、広告配信での計測検証まで一括で行える拡散型動画コンテンツサービスの提供を開始する。360度動画とVRはデジタル広告分野でも今年は注目を集める。

TubeMogul と FIVE がパートナーシップを締結、モバイルアプリの動画広告プログラマティック取引を開始

TubeMogulが配信先を拡大している。
今回のFIVEとのパートナーシップにより、同社は国内でFIVEのモバイルアプリ動画在庫のプログラマティック買付けが可能となる。

サイバーエージェント、テレビCM非接触層への動画広告優先配信サービスを開始

サービスは、同社オンラインビデオ総研と、慶應義塾大学との共同研究「テレビCMに接触しない層のライフスタイルと、メディア行動に関する調査・研究」結果を活用。
サービスの提供開始に先立ち、研究結果に関する発表会を2月17日(水)に開催する。
慶応義塾大学 環境情報学部 教授 熊坂 賢次氏および、サイバーエージェントオンラインビデオ総研 所長 酒井 英典氏が登壇する。発表会の詳細はリンク先から。

GMO TECH、GMO NIKKOと共同で動画コンテンツマーケティングサービスを提供開始

GMOインターネットグループの両社が共同で行うのは、広告運用やWEB集客のノウハウを活かし、動画を活用した企画立案から拡散、効果測定までをワンストップで提供するというもの。
これにより、動画コンテンツを通じて潜在顧客とコミュニケーションを図り、WEBサイトへ誘導、コンバージョン数の向上やLTVの上昇を実現させる。

アンルーリー 2016年動画広告トレンド予測 日本語版

動画プラットフォームUnruly「Unruly Trends and Predictions For 2016」の日本語訳を公表した。PDFアイコンPDF)
「2016年は絵文字が大流行する」をはじめ、グローバルな視点での予測。興味深い内容にまとまっており、ご一読をお勧めする。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。