レコメンドウィジェット広告市場規模、前年約2倍の148億円に

 

デジタルインファクトは、2017年の日本国内におけるレコメンドウィジェット広告市場規模を公表。
該当市場は前年からほぼ倍増の148億円であることが明らかになった。

レコメンドウィジェットとは、アドネットワークを通じたネイティブ形式のデジタル広告配信機能に加えて、媒体社もしくはプラットフォーマー向けにウェブサイトを訪問したユーザーの回遊を促す機能を持つ仕組み。従来の運用型広告ツールは広告主偏重の傾向があるとの指摘がなされていることを背景に、数少ない媒体社支援型のツールであるとして各媒体社が導入を進めている。日本国内ではとりわけ2014年から2016年にかけて関連事業者が次々と登場。市場は急成長を遂げた。

同調査によると、レコメンドウィジェット広告市場は2017年には前年からほぼ倍増となる148億円へと拡大。新規事業者の多数参入などに伴い、約5倍の成長率を記録した2016年と比較すると若干の落ち着きを見せたものの、今後も成長は続くと見られている。

図:レコメンドウィジェット広告の市場規模 2015年-2020年

(単位: 億円)

リコメンドウィジェット市場規模

デジタルインファクト調べ

また2018年には同市場が前年比60%増の237億円になると予測。関連事業者間では供給面がほぼ飽和状態に達したとの認識が広がる一方で、需要は拡大し続けることから広告単価が上昇し、以後も安定した伸び率を示すとの見通しを発表した。

今後の成長領域としては、レコメンドウィジェット広告を通じたオウンドメディアへの誘導事例に注目。コンテンツマーケティングの一環として普及していくとのことだ。レコメンドウィジェット広告は記事型コンテンツを適切なユーザーへと配信する手法として効果的であることから、この形式での活用例が増えていくと見込んでいる。

多くのレコメンドウィジェット事業者は、レコメンドウィジェットを通じて配信される広告に加えて、その広告に貼られたリンクの転送先も記事型コンテンツとすることでブランディング目的に活用されるべきツールであるとの考えを持っているようであるが、実際にはこうした考え方とは異なる利用法に対する需要も根強くあるとのことだ。

現状は多数の新規参入があり、業界ではレコメンドウィジェットそのものの機能とは別に、媒体社向けの付加サービス拡充に注力。広告以外の記事を対象とした計測ツールやメディア・コンサルティングを合わせて提供することを特徴として打ち出す取り組みもみられるとのことだ。

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長野 雅俊

ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。