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先週のアドテクシーン:DAC、エビリーとの資本提携によりインフルエンサーマーケティング領域を強化

日本国内、アドテクシーン画像



広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【トップニュース】

DAC、エビリーとの資本提携によりインフルエンサーマーケティング領域を強化

DACは、動画アナリティクスサービス「kamui tracker」を運営するエビリーと資本提携によりインフルエンサーマーケティング領域を強化する。
「kamui tracker」は、YouTubeやFacebook、niconico等、主要ソーシャルプラットフォーム上にある動画に関する統計データを収集し、分析してデータベース化したもので、複数プラットフォームに掲載されている動画を、コンテンツや視聴回数、エンゲージメント率などの切り口で比較できるのが特徴。
将来的には業務提携により「XmediaOne」、「DialogOne」、「AudienceOne」などのDACが展開するソリューションとの連携によりより深い協業も視野に入れているとのことだ。

【新サービス・新機能】

Instagram、フィード投稿から商品が購入できる「ショッピング機能」を日本で提供開始

Instagramは、「ショッピング機能」を日本国内で導入開始することを発表した。
これにより広告主ははフィード投稿に表示される商品に商品名や価格が記載されるタグを付けることができ、よりスムーズな形で利用者に購入を促すことが可能となる。

サイバーエージェント、インフィード広告の運用でAI配信予測機能を実装

サイバーエージェントは、インフィード広告に特化した運用プラットフォーム「iXam Drive(イグザム ドライブ)」において、AIによるクリエイティブの精査・入稿を自動で行う新機能「AI配信予測」を実装・導入した。
過去に配信した大量のクリエイティブ実績をもとに、AIが新規クリエイティブの配信効果を予測し、予測結果が良好なクリエイティブを優先して自動配信を行うことで広告効果の向上を目指す。

Supershipの「ScaleOut DSP」、郵便番号データを活用した「エリアバナー」機能を提供開始

Supershipは、同社の提供する「ScaleOut(スケールアウト) DSP」において、郵便番号データと紐づくユーザーIDに合わせ、自動でクリエイティブを生成し広告を配信する「エリアバナー」機能の提供を開始した。
クリエイティブの入稿や配信設定を管理画面上でスムーズに行うことができるほか、エリアに応じて広告クリエイティブを自動で生成することができるようになった。
図1

出典:同社プレスリリース

【サービス連携・業務提携】

Supershipの「AdGeneration」、Amazonのヘッダービッディングソリューションと連携を開始

Supershipは、媒体社向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation(アドジェネ)」において、Amazon「Amazon Publisher Services」が提供するS2S(Server to Server)のヘッダービディングソリューション「Transparent Ad Marketplace)」と連携を開始した。
国内事業者として初めてとのことだ。
図2

出典:同社プレスリリース

Supershipの「Ad Generation」、「DoubleClick Ad Exchange」のエクスチェンジパートナーとして連携を開始

Supershipは、媒体社向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation(アドジェネ)」において、「DoubleClick Ad Exchange」のExchange Bidding(エクスチェンジ入札)を行うエクスチェンジパートナーとして連携を開始した。
Exchange Bidding に対応している WEBサイト/アプリ媒体社は、Exchange Biddingにおいてエクスチェンジ入札を行う第三者エクスチェンジとして「Ad Generation」を追加することが可能となり、広告収益のさらなる向上が期待可能になる。

CyberBull、資生堂ジャパンと共同で テレビCMと動画広告の最適な広告接触回数の検証を実施

サイバーエージェントグループの動画広告代理店CyberBullは、資生堂ジャパンと共同で、テレビCMと動画広告の最適な広告接触回数に関する検証を実施した。
その結果、2017年12月に資生堂の3ブランドにおける検証の結果、認知を効率的に向上させるために必要な広告接触回数には一定の傾向があるとのことだ。
図3

出典:同社プレスリリース

オムニバス、動画マーケティングのプルークスと業務提携

オムニバスは、動画マーケティングのコンサルティングを行うプルークスと動画を活用したマーケティング領域において業務提携を行った。
両社の提携により動画制作から広告配信までを一貫して支援することが可能になる。

CCIのBEYOND X IPM、インフィードフォーマットに対応し「AkaNe by GMO」との連携を開始

CCI は、媒体社の広告在庫資産の収益最大化サービス「BEYOND X IPM」において、GMOアドマーケティングが提供する「AkaNe by GMO」との連携を開始した。

【資本提携・買収】

ビスタ・エクイティ・パートナーズ、IntegralAdScienceの株式の過半数を取得

IntegralAdScienceは、ビスタ・エクイティ・パートナーズによる IAS の株式の過半数取得に最終合意したと発表した。株式取得は2018年第3四半期(7月-9月)に完了する見込みとのことだ。(PDFアイコンPDF)

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。