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先週のアドテクシーン:Uber、タクシー車両ディスプレイにDOOH広告を配信

 

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

【トップニュース】

Uber、米国でタクシー車両ディスプレイにDOOH広告を配信

タクシー配車アプリグローバル最大手のUberは、OOH領域でアドテク事業を展開するADOMNIと提携し、タクシー車両の屋根上に設置されたディスプレイにDOOH広告の配信を開始する。Adweekを皮切りに、米国各業界サイトが先週報じた。同取り組みは、まずは米国の3都市(ATLANTA、PHOENIX、DALLAS)で4月より1000台のタクシー車両を対象に開始される。

サービスは、UBER OOH Powered by ADOMNIとして展開する。

 

出典:ADOMNI HP

【新サービス・新機能】

LINE、新たに「動画リワード広告」の提供を開始

LINEは、同社が運営する運用型広告配信プラットフォーム「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」を通じてLINEのファミリーアプリや外部のアプリへの広告配信が可能な「LINE広告ネットワーク(旧LINE Ads Platform for Publishers)」において、「動画リワード広告」の提供を開始した

アプリパブリッシャーは、「LINE広告」を通じて、自社アプリ内においてゲームアプリやECなどの案件をはじめとする多種多様な広告配信が可能となる。

広告主は、従来の「LINE広告」「LINE広告ネットワーク」への広告出稿を通じて、「動画リワード広告」枠への配信が可能となる。

 

出典:同社プレスリリース

 

 

電通デジタル、デジタルコマース領域においてDynamic Yieldを活用したROI改善ソリューションの提供開始

電通デジタルは、米国Dynamic Yield Inc.と、ソリューションパートナー契約を締結した

本契約締結により、デジタルコマース領域においてパーソナライゼーションプラットフォーム「Dynamic Yield(ダイナミックイールド)」を活用したROI改善のためのソリューション提供を開始する。

「Dynamic Yield」は、AIを活用したパーソナライゼーションプラットフォーム。統合されたオン/オフのユーザーデータをもとに、ウェブ、アプリ、DM、広告などあらゆるコンタクトポイントで、ユーザーの嗜好に合わせたコンテンツの出し分けを行い、最適なユーザー体験の提供が可能となる。

 

 

DAC、DMP「AudienceOne®」を全面リニューアル

DACは、自社で開発・提供するDMP「AudienceOne®」を全面リニューアルする

第1弾として管理画面の公開とロゴデザインの一新を行った。

今後2020年5月にかけて順次、新機能追加等を行っていくとのこと。

出典:同社プレスリリース

 

 

SMN、DOOH向け広告配信サービス「Logicad DOOH」の提供を開始

SMNは、ブランディング広告の新領域の開拓を目的に、DOOH向け広告配信サービス「Logicad DOOH」の提供を開始した

その第一弾として、LIVE BOARDが提供する日本初のインプレッション(広告視聴数)に基づいた広告取引を可能にする「LIVE BOARD マーケットプレイス」との連携を行う。

 

【サービス連携・業務提携】

ヒットとジーニー、東京・渋谷ハチ公口と大阪・新御堂筋の大型屋外ビジョンにてプログラマティックOOH広告配信開始

ヒットとジーニーは、ヒットが東京・渋谷駅ハチ公口のスクランブル交差点に保有する大型屋外広告ビジョン及び大阪・新御堂筋沿いに展開する大型屋外広告ビジョン4面ネットワークへの、プログラマティックOOH広告の配信を開始した

ヒットは東京・渋谷駅ハチ公口のスクランブル交差点や大阪・戎橋などの有名スポットに、日本最大級の広告ビジョンを保有・運営している屋外広告の専門会社。

両社は2020年1月に業務提携を行い、第1弾として、ヒットが首都高速道路沿いに展開する大型屋外広告ビジョン12面ネットワーク「首都高速デジタルLEDボード」にて、プログラマティックOOH広告配信サービスを開始している。

 

 

ブログウォッチャーとサイカ、屋外広告やリアルイベントの効果分析を共同で実施

 ブログウォッチャーと、サイカはサービス連携を開始、ブログウォッチャーの位置情報データプラットフォーム「プロファイルパスポート」で保有する位置情報データをサイカの広告効果分析ツール「XICA magellan(以下マゼラン)」の分析に用いることが可能になった

これにより、一般的に効果測定が難しいとされる屋外広告やリアルイベント等の施策が売上などの事業成果に与える効果を高い精度で分析できるようになる。

 

 

Supership、パブリックDMP「Fortuna」においてWEB接客ツール「Flipdesk」とプロダクト連携

Supershipは、フリップデスク(以下フリップデスク)の運営するWEB接客サービス「Flipdesk」と、自社の提供するパブリックDMP「Fortuna」の連携を開始した

「Flipdesk」がサイト上で蓄積する行動データと、「Fortuna」の正確な属性データや精度の高い興味関心データを掛け合わせた施策の実施が可能となり、「Flipdesk」を利用するWEBサイトのさらなるコンバージョン率の向上や新規ユーザーの獲得が期待できる。

 

 

オトナルとニッポン放送、デジタル音声広告として『オールナイトニッポン』シリーズのポッドキャストオーディオアドを販売開始

オトナルとニッポン放送は『オールナイトニッポン』シリーズのポッドキャストに挿入されるデジタル音声広告の広告枠を販売開始する

 

ニッポン放送がポッドキャスト用に再編集して配信を行っている5つのポッドキャスト番組の広告枠を、オトナル経由でデジタル音声広告として購入し出稿ができるようになる。

 

【資本提携・買収】

博報堂DYHD、台湾の広告会社買収へ

博報堂DYHDは、子会社を通じて台湾GROWWW Media C社株式を対象とした公開買付けの実施と、並びに既存子会社3社に対して増資をすることを公表した

Growww Mediaは1970年設立の広告会社。2018年の売上は2,9億9400万台湾ドル、営業利益は2億6700万台湾ドル。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。