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インターネット広告事業は818億円、前年比27.3%増-サイバーエージェント21年9月期第3四半期決算-

 

 

サイバーエージェントは7月28日、2021年9月期第3四半期の決算発表を行った。

 

 

 

該当四半期である2021年4-6月全体売上は、1,922億円で前年比70.3%増。営業利益は445億円で前年比5.4倍。主力のインターネット広告事業とゲーム事業とがそれぞれ想定を上回る伸びとなった。

同社は今年4月に上方修正した2021年度年間の業績見通しを再度上方修正し、売上高6,500億円、営業利益1,000億円とした。

 

メディア事業は、ABEMAや周辺事業が増収し売上は199億円で前年比48.7%増。営業損失は38億円。ゲーム事業は、大ヒットタイトルの「ウマ娘 プリティーダービー」が、今四半期は3ヶ月フルに業績に寄与、売上は923億円で前年比151.7%増。営業利益は442億円で、前年比483.5%増となった。

 

インターネット広告事業は、広告主の期末予算消化で売り上げが集中する3月が含まれる第2四半期にあたる1-3月期と比べ、第3四半期である4-6月期は、売上が落ち込むのが例年の動きとなっている。

だが今年の第3四半期は通例と異なり、対前四半期比でも売上を伸ばし、過去最高を更新。売上は818億円で前年比27.3%増。営業利益は52億円で、前年比9.7%増となった。

インターネット広告事業では現在強化を行っているAIを活用したプロダクトの広告主への導入が進んでおり、同社取引先広告主の8割以上に関連プロダクトが導入されているとのであり、同社の強さの原動となっている。

 

 

 

 

出典:同社IR資料

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。