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DoubleVerify、TikTokと提携[ニュース]

デジタルメディアの計測、データ、分析のためのソフトウェアプラットフォームを提供するDoubleVerify(DV)は、TikTokと提携し、広告のビューアビリティ、フラウド、ジオ(地域内)インプレッションの計測を行うことを発表した。

DVは、TikTokのOpen Measurement SDKを通じて、インフィード広告フォーマットを対象としたTikTokのキャンペーンの品質に関する完全な透明性をブランドに提供する。

 

今回の提携により、両社のクライアントは、業界初の統合されたレポート・サービスプラットフォームであるDV PinnacleⓇを通じて、測定データやインサイトにアクセスし、TikTokキャンペーンの品質を監視・最適化することができるようになる。DVは広告主に以下を提供する。

 

・データ検証:信頼できる客観的なMRC認定のサードパーティソリューションを利用して、TikTok上のメディア品質を認証。

 

・キャンペーンの最適化:ビューアビリティ、動画の四分位別完了率、オーディビリティなどの包括的なデータインサイトを活用して、プラットフォーム上で実施されるキャンペーンを最適化。

 

・包括的なパフォーマンス:TikTokを含むオープンウェブやソーシャルプラットフォームのプランニング戦略や予算配分に役立つレポートを作成し、トレンドを検証。

 

TikTokのエコシステム・パートナーシップ責任者であるMelissa Yang氏は「DoubleVerifyのような、業界をリードするベリフィケーション企業で業界の権威である大手パートナーと協力できることを嬉しく思います。ブランドとの強固な関係を構築する上で、透明性は重要です。DoubleVerifyとの提携により、広告主はTikTokでのキャンペーン効果を自信を持って評価・検証するために必要な、不正トラフィックやビューアビリティに関する詳細な洞察を得ることができます」と述べている。

 

DoubleVerifyとTikTokは、ビューアビリティの提供を他の広告フォーマットにも拡大することに積極的に取り組んでおり、プラットフォーム全体での包括的な測定を可能にする追加のメディアクオリティソリューションを発表する予定。

 

DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorskiは、「TikTokは、多様なコミュニティによって支えられた、エキサイティングかつリッチなエンターテインメント・プラットフォームであり、世界中のブランドのマーケティング・ミックスに欠かせないものとなっています。TikTokは、プラットフォームへの投資が増加し続ける中、DVのようなパートナーと積極的に協力し、独立した第三者機関による測定機能を拡大し、ブランドのデジタル投資に対する信頼性を高めています。TikTokと協力して、広告主に高いレベルの信頼性と透明性を提供し、成長中のプラットフォームの品質を高めることができることを嬉しく思います」と述べた。

 

TikTokは、DVが提供する多くのメディアパートナーに新たに加わったもので、Snapchat、Facebook、Instagram、YouTube、Pinterest、Twitterの仲間入りを果たした。2020年12月、DVは、FacebookとInstagramのディスプレイ広告と動画広告のサードパーティ統合インプレッションとビューアビリティー測定(MRCのビューアビリティー基準で定義されている)とレポーティングについて、Media Rating Council(MRC)の認定を受けた。2021年3月、DVはFacebookとInstagramとのブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)統合機能を拡張し、第三者による包括的なブランドスータビリティ(適合性)ソリューションを広告主に提供。DVはまた、YouTubeで活用できるように、広告主向けにブランドセーフティフロアの機能拡張を行った。

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。