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DoubleVerify2024年版グローバルインサイトレポート MFAサイトのインプレッションが生成AIによって前年比19%増

デジタルメディア測定、データおよび分析における先進的なソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerify(本社:ニューヨーク、CEO:Mark Zagorski、以下DV)は、世界の100市場における2,000以上のブランドの1兆インプレッション以上のデータを分析した『2024年版グローバルインサイトレポート』の調査を実施した。本調査の結果から、MFA(Made for Advertising)サイトの世界規模での悪影響が顕在化が確認できた。

 

2023年6月、ANA(全米広告主協会:Association of National Advertisers)は、新たな生成AIツールが低品質コンテンツの生成を加速させていることに警笛を鳴らした。その代表であるMFAサイトがプログラマティック広告インプレッション全体の21%を占め、広告費全体の15%を搾取していると報告した。DVの最新の分析によると、2023年のMFAによってもたらされたインプレッションは、前年と比較し19%も増加している。この増加の主な要因は、MFAと非MFAの特性が混在するハイブリッドサイトに表示されるロー・ティアのMFAインプレッションが73%増加したことが理由に挙げられる。

 

最近の研究では、生成AIとオンラインスパム、誤情報、低品質コンテンツサイトの増加との関連性を指摘している。DVは、自社データの活用に加え、調査会社Sapioに委託し、生成AIがオンラインデジタルエコシステムに与える影響について、世界の広告主1,000人を対象に調査を実施した。その結果、調査対象となった広告主の57%が、AIが生成するコンテンツをデジタル広告エコシステムの重要な課題と捉え、54%が生成AIがメディア品質に悪影響を及ぼしていると考え、50%がMFAや低品質コンテンツの増加がデジタル広告エコシステムにとって「最大の脅威」であると考えていることが明らかになった。

 

DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorski氏は、次のように述べている。
「広告主が懸念するのは当然です。生成AIは広告業界にとって、クリエイティブ開発やメディア最適化といった分野で素晴らしい可能性を秘めていますが、その一方で凶器となる可能性もあります。最終的に、ブランドは投資を保護し、キャンペーンのパフォーマンスを最大化するための先進的なツールを必要としています」

 

MFAは、クリック数やビューアビリティ(可視性)といった特定のKPIだけを見ると、高いパフォーマンスを発揮しているように見えるが、MFAサイトは他のメディアと比較して、ディスプレイ広告で7%、ビデオ広告で28%もアテンションが低いことが分かった。ハイ・ティアのMFA、つまり最も極端なMFA基準を示すサイトは、アテンションの基準値を25%下回っている。

 

 

 

 

この平均以下のアテンション・パフォーマンスは、エンゲージメント(ユーザータッチ、画面の向き、ビデオ再生、オーディオ操作などのインタラクション)よりも、むしろエクスポージャー(露出)の低さ(広告の密度、視聴時間、画面占有率、プレゼンテーション、可聴性など)が起因している。MFAは特定のエンゲージメントのために明確に設計されているため、エクスポージャー(露出)とエンゲージメントの両方を考慮した包括的なアテンションベースの測定の強化が必要となる。

 

DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorski氏は、さらに次のように述べている。
「生成AIを活用したMFAコンテンツが急増しており、ブランドにとってますます重要性が増している指標であるアテンションの測定において、明らかに非常に低いパフォーマンスを示しています。広告主は、リアルタイムで問題のあるMFAコンテンツを特定、測定、回避できることで、より良い真に求めるパフォーマンスを出せる広告運用を達成できるようになります」

 

 

【日本向けグローバルインサイトレポートウェビナー(日本語)】
2024年6月27日(木)14時より、国内向けウェビナーとして『2024年版グローバルインサイトレポート』の結果に関して解説を行う。

昨今のデジタルメディア環境は、AIの急速な普及、MFAサイト(広告収益のみを目的としたWebサイト)の急増、リテール・メディア・ネットワーク(RMN)におけるビジネス機会の増加など、目まぐるしい変化を遂げている。

ウェビナーでは、広告主やマーケターが直面している課題や進化し続けるデジタルエコシステムの現状について、『2024年版グローバルインサイトレポート』の結果を基に解説するとともに、金融・広告業界のゲストスピーカーを招いたパネルディスカッションも開催する。

ウェビナーの詳細と参加の申し込みについては、下記リンクから確認できる。
https://doubleverify.com/2024-global-insights-japan-webinar/

 

 

【調査概要】
本調査では、DVのテクノロジーを駆使して約100カ国、2,000以上のブランドによって生成された1兆回を超えるインプレッションをプレビット(入札前)とポストビット(入札後)の両方において分析し、北米、中南米、EMEA、APACの市場ごとの詳細な分析結果を提供している。調査対象期間を2023年1月から2023年12月とし、デバイスはデスクトップ、モバイルWeb、モバイルアプリ、コネクテッドTV(CTV)の動画およびディスプレイインプレッションを対象としている。本調査には、調査会社Sapioが北米、中南米、EMEA、APACの広告主1,000人を対象に実施したグローバル調査の結果も含まれている。
DVは2024年より、段階的にMFAカテゴリーを導入し、その手法を2022年から2023年のインプレッションに適用して前年比分析を行った。

詳細レポートは後日、こちらのサイトに掲載する予定だ。
https://doubleverify.com/japan/

DVのブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)ソリューションやその他DVのソリューションについてのお問い合わせは、こちらから行うことができる。
japan@doubleverify.com

 

DoubleVerify Japan Facebookページ
https://www.facebook.com/doubleverify.jp

 

 

【報道関係者からのお問合せ先】
DoubleVerify PR Office(旭エージェンシー)
担当:桑村、マートライ
DoubleVerify@asahi-ag.co.jp

DoubleVerify Japan株式会社

DoubleVerifyは、デジタルメディア測定、データおよび分析のグローバルソフトウェアプラットフォームです。私たちのミッションは、デジタル広告のエコシステムをより強く、より安全に...
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