[Global動向]アメリカ連邦最高裁、Metaの上訴を棄却ほか
by on 2026年5月29日 in ニュース
![[Global動向]アメリカ連邦最高裁、Metaの上訴を棄却ほか](https://cdn.exchangewire.com/wp-content/uploads/2026/05/global0529-1.jpg)
アメリカ連邦最高裁、Metaの上訴を棄却
アメリカの連邦最高裁判所は、「FacebookおよびInstagramが依存性のあるプラットフォーム設計によって若年ユーザーに害を与えた」として提起された訴訟を阻止しようとする、Metaの上訴審理を棄却した。この決定により、2023年にアメリカ・バーモント州が提起した訴訟は継続されることになり、「若い世代のメンタルヘルスやウェルビーイングに悪影響を及ぼす可能性を知っていながら機能を作った」と訴えられているソーシャルメディア企業への、法的圧力がさらに高まることになる。
Metaは、同社およびそのプラットフォーム設計のいずれもバーモント州と直接的な関係がないため、同州の裁判所には管轄権がないと主張した。対してバーモント州当局は、州内の10代の若者によるFacebookおよびInstagramの広範な利用は、訴訟を起こす十分な根拠になると反論した。
ASA、サッカー選手が出演する賭博広告を禁止
イギリス広告基準機関Advertising Standards Authority(ASA)は、サッカー選手のHarry Kane氏とErling Haaland氏を起用したオンライン賭博ブランドのInstagram広告2本を禁止した。両選手が18歳未満に対して強い訴求力を持ち、広告内容が「無責任」であるとの判断によるものである。ASAは、11月に投稿された本広告に対する苦情とその後の調査を受け、これらの広告が賭博促進に関する規則に違反していると述べた。
オンライン賭博・スポーツベッティング比較サービスOddscheckerが投稿したこれらの広告には、大会や賞をめぐるオッズ動向など、両選手にまつわる賭博関連の内容が含まれていた。同社は、「これらの投稿は編集記事であり成人向けユーザーに限定されていた」と主張したが、ASAはこれを不十分と判断した。未成年ユーザーの一部がInstagram登録時に年齢を偽る可能性がある点を指摘している。
「Small thinking」が広告を殺している
Les Binet氏およびWill Davis氏が執筆した、イギリス広告業協会Institute of Practitioners in Advertising(IPA)の新しい報告書には、短期的思考、断片化された測定、そして投資不足によって広告効果が損なわれているいう考察が掲載されている。『Go Big or Go Home』と題されたこの分析では、マーケターが長期的なブランド成長を犠牲にして効率性指標に過度に注力するようになっており、その結果、商業的成果が弱まり規模拡大の機会を逃していると論じている。
著者2名は、業界が「小さく考えすぎている」と主張し、狭義のROI最適化よりも持続的な市場シェアと収益性を優先する、より大きく野心的な戦略への回帰を呼びかけている。提言には、主要な成長要因として予算設定により注力すること、マーケティング・財務・営業チームとの連携強化、広範囲にリーチするメディアや大胆なクリエイティブ施策への投資拡大などが含まれている。
ABOUT 角田 知香
ExchangeWireJAPAN 編集担当。イギリス・キングストン大学院にて音楽学の分野で修士号を取得。学校・自治体文化講座等にてアート講座講師として活動後、2024年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。





