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今夏にも日本に本格進出:「Vizury」がシリーズCで1600万ドルを調達

(ライター:岡 徳之

 インド・バンガロールに拠点を置くデジタル顧客管理会社「Vizury」は、インテル・キャピタルとアセント・キャピタルから、シリーズC で1600万ドルを調達したことを発表した。これにより、Vizuryの調達資金額は2700万ドルに及ぶ。

 

 

今回の資金調達の目的について、共同創立者及び最高経営責任者のチェタン・クルカルニ氏は次のようにコメントしている。

 

「この資金はモバイルとチャンネルをまたがる製品の改革をさらに進め、特に中国、日本、中南米、中近東、韓国など既存市場での業績を伸ばすために使う。米国市場への参入も検討している」。

 

日本市場では、これまでマイクロアドプラスをパートナーとして約2年間サービスを提供してきた。今回の調達を経て、今年の夏を目処に日本におけるオフィス設立と採用を行う予定であることをExchangeWireの取材に対して明かした。

 

Vizuryが提供する大型データ・プラットフォームは、購入意図を持つ約5億人のユーザー情報から、何千億ドルにも及ぶ小売店での購入データなどを処理している。これを基につくられた同社の製品はモバイルとPCを網羅し、一日に50億件の入札リクエストを処理しながらユーザーをターゲットし、パーソナライズドされたメッセージを発信することを特色としている。

 

Vizury
http://web.vizury.com/website/in/

 

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。