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先週のアドテクシーン:プレイウィズがウェブCM動画制作・動画DSP広告サービスの提供を開始、ログリーが国内初ネイティブ広告の自動取引を実現

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(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

オプト子会社がネイティブ広告の分析支援ツールを提供

オプトの子会社で今年9月に設立されたグルーバーは、コンテンツの企画・制作・流通を支援する分析支援ツール「TRIVER(トライバー)」の提供を開始した。TRIVERは、従来の直接コンバージョン(CPA)による広告評価だけでなく、複合的な分析により新たな評価指標を定義し、それに基づく良質なコンテンツの企画・制作、どのメディアにどうやって掲載すべきかの判断を支援するソリューション。併せて、ネイティブ広告のプランニング・運用代行を提供するトレーディングデスクサービスも提供し、ネイティブ広告専業として国内市場トップを目指す。

 

プレイウィズがウェブCM動画制作・動画DSP広告サービスの提供を開始

プレイウィズは、動画素材の制作および素材を、動画DSPを通じて広告配信を行う一括サービスの提供を開始する。800ジャンル以上のカテゴリーからターゲットユーザーを選定し、約100万インプレッションを獲得できること、それによりターゲットを予め把握した上で動画の制作を行えることなどが特徴。CM素材をそのままWebに使用するケースが多い中、コストを抑えられるWeb動画のみを展開するケースの需要も高まっている。

 

アルバネットワークスが施設内の顧客に最適化したモバイルサービス

Aruba Networks, Inc.は、Wi-FiとAruba Beaconsによる位置情報サービス技術に基づき、顧客それぞれの嗜好に応え、双方向の交流を可能にするモバイル・ソリューション「Aruba Mobile Engagement」を発表した。施設を運営する企業は、顧客の明示の承諾(オプトイン)を得たのちに設定される個人プロファイルと、顧客の施設内位置情報に基づいて、顧客のモバイル機器に対して適宜嗜好に適合した広告や通知、精緻な施設内ナビゲーションを配信できるようになる。日本国内での提供開始は、2015年1月下旬を予定している。

 

スマホ動画ADNW「AppVador」とSSP「AdStir」が連携を開始

アップベイダーは、ユナイテッドの提供するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」と、スマートフォン向け動画広告配信サービス「AppVador」の連携を開始した。Fluctとの接続や動画の対応など、アップベイダーの動きが活発化している。

 

ログリーが国内初ネイティブ広告の自動取引を実現

ログリーは、ネイティブ広告プラットフォーム「logly lift」において、国内初となる入札方式でネイティブ広告枠をリアルタイムに取引できる「logly lift Exchange」を発表した。これにより広告事業者は、logly liftの連携するメディアパートナーの在庫を広告主に最適な方法で提供できるようになる。また、入札金額の高低だけでなく、広告枠から遷移するページのコンテンツ性や掲載面との相性によって判断するのが特徴。いよいよネイティブ広告でもRTBが導入される。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。