×

先週のアドテクシーン:日経ビジネスオンラインとアドバタイジングドットコムがリッチ広告フォーマット共同開発、ジーニーが広告主・媒体者向けDMPを提供

(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

CyberZが台湾Offerme2社と資本提携し、アジア進出を加速

サイバーエージェントの連結子会社で、スマートフォン広告事業を展開するCyberZが、台湾の「Offerme2」との資本提携に基本合意した。Offerme2社は、リワードネットワーク「Offerme2」などスマートフォン広告メディアを展開するほか、タレントを起用した独自のプロモーション手法を提供するなど、オンライン・オフラインともに幅広く広告主のマーケティング支援を行っている。CyberZのアジア・パシフィック領域への進出が加速しそうだ。

 

ジーニーが広告主・媒体者向けDMPの提供を開始

2015年1月5日より、ジーニーが、広告主・媒体者向けの「Geniee DMP」の提供を本格的に開始する。これにより、広告主企業は、自社内に蓄積されるプライベートデータとインターネット上のパブリックデータを統合してマーケティングに活用することが可能になる。国内DMPとしては やや後発であるが、SSP発としての媒体との繋がりでどのような特徴が出てくるかに注目が集まる。

 

アドバタイジングドットコムがリッチ広告フォーマットを日経ビジネスオンラインと共同開発

アドバタイジングドットコム・ジャパンが提供するリッチメディア広告プラットフォーム「Pictela」。この度、同社はブランド広告主向けプレミアムフォーマット「Devil Format」を日経ビジネスオンラインと共同開発し、運用を開始した。動画、静止画、SNSフィードバックの3パターンを組み合わせることができ、広告主はブランドメッセージや商品の魅力を、ストーリー性を持ってより強く訴求することが可能だ。米国では、AOL が運営する「Huffington Post」や「TechCrunch」などの媒体群に加え、新聞社やポータル、各種情報サイトなど100以上の媒体社が本フォーマットを採用している。
(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長 米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。 2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。