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インドのEコマース最大手FlipkartがモバイルアドネットワークAdIQuityを買収

Flipkart logo

インド最大のEコマース事業者FlipkartがモバイルアドネットワークAdIQuityを買収した。買収金額は明らかにされていない。
 
 

 

 

 

 

 

Flipkartは2007年に元アマゾン社員が設立、当初はAmazonと同様Eブックストアとして運営されていたが、現在インド最大のEコマース事業者として位置づけられており、登録ユーザーは2600万人、従業員数は2万人の規模に及ぶ。2014年2月にインド国内のEコマースサービスとしては初めて年間売上が10億ドルを突破した。同社は2014年6月には1回のラウンドとしてはインドIT企業史上最高額の10億ドルを資金調達している。

 

AdIQuityは、2006年設立のインドのバンガロールを本拠地とするアドネットワーク。インド国外ではシンガポールやインドネシア、マレーシアにも拠点を設けて事業展開をしている。

クライアントには多くのブランド広告主が名を連ねており、動画広告やジオロケーションターゲティング広告、リッチメディア広告などのプロダクト・フォーマットに対応し、DSPも提供している。

サプライサイドでは、プレミアムパブリッシャと連携、またパブリッシャ向けにはWAPサイトをAndroidアプリに変換する無料ツールやメディエーション機能を提供、15000を超えるアプリデベロッパーとパブリッシャが同社のプラットフォームを利用してマネタイズをしている。

 

グローバル市場ではAmazonはもとより、Alibabaなど大手Eコマース事業者がDSPやアドエクスチェンジなどを自社開発あるいは買収により実装しているが、Flipkartも今回のAdIQuityの買収により新たなマネタイズエンジンを手に入れたことになる。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。