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先週のアドテクシーン:サイバーエージェント、動画広告に特化したオンラインビデオ総研を設立

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

popIn、Webコンテンツの読了測定技術「READ」に関する特許権を取得
コンテンツマーケティングの普及によって新たな効果指標として注目されている「読了率」であるが、popInがそれを計測する技術において特許を取得した。
Yahoo!コンテンツディスカバリーも利用しているサービスとなり、類似サービスも多々ある中、差別化を加速させる狙い。
 

オプト、LINE ビジネスコネクト配信ツール「TSUNAGARU」に 「キャンペーン管理機能」と「eギフト配布機能」を追加
オプトは、LINE ビジネスコネクト配信ツールとして提供している「TSUNAGARU」に、「キャンペーン管理機能」と「eギフト配布機能」を追加した。「TSUNAGARU」は、同社がLINE実施企業向けにASPサービスにて提供し、LINE ビジネスコネクトのメッセージ配信ができるマーケティングツール。「eギフト配布機能」は、予め設定したアクションをユーザーが行うと、ギフトURLが記載されたメッセージがユーザーのLINEに配信され、ギフトURLを受け取ったユーザーが各店舗にてギフトチケット画面を提示することで、商品との引き換えができるサービス。ギフティが提供するカジュアルギフトサービス「giftee」との連携により開発した。
 

サイバーエージェントのプライベートDMP「RightSegment」、トレジャーデータと連携
サイバーエージェントのプライベートDMPのRightSegmentは、データマネジメントサービスのトレジャーデータと連携を開始した。
これによりトレジャーデータを利用している企業は、すでにストックしているデータをRightSegmentを利用したセグメントが簡単に行えるようになる。
 

電通、ブラジルのモバイルマーケティング・エージェンシー「ポントモビ社」の株式100%取得で合意
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、ブラジルのモバイル広告市場に対応するため、同国のモバイルマーケティング・エージェンシー 「Pontomobi Tecnologia Informatica, Ltda.」の株式100%を取得することについて、同社株主と合意したことを公表した。
今後当社グループは、ポントモビ社をIsobarのネットワークに組み込み、社名ブランドを「Pontomobi - Linked by Isobar(ポントモビ・リンクト・バイ・アイソバー)」に変更し、ブラジルに展開するグループ各社との連携を図りながら事業を展開する。
 

ジーニー、NHNエンターテインメントへ アプリケーション向けDMPを提供開始
ジーニーは、同社のDMPをNHNエンターテインメントへ導入したことを発表した。NHNエンターテインメントは、LINE POPなどのLINEのゲームを中心に、EC事業なども含め幅広い事業を展開しており、それらのデータをDMPにストックし活用するために導入を決めた。
 

ログリー、NTTデータと共同で潜在顧客ターゲティングモデルを開発
ネイティブ広告プラットフォームのログリーは、NTTデータと共同で潜在顧客のターゲティングモデル開発に挑む。NTTデータが持つシステム開発力やデータ分析力をネイティブ広告の見せ方と合わせて商品化を目指す。
 

朝日新聞出身の古田氏、日本版BuzzFeed創刊編集長就任へ
ヤフーと提携してこの冬に日本へ上陸する予定であるBuzzFeedの創刊編集長が発表された。
就任が決まった古田氏は、朝日新聞出身の記者で同誌WEB版の編集の実績もある。
 

サイバーエージェント、動画広告に特化したオンラインビデオ総研を設立
サイバーエージェントは、高まる国内でのオンライン動画の需要を受け、オンライン動画を専門で分析・調査を行うオンラインビデオ総研を設立した。第一弾として、シード・プランニング デジタルインファクトと共同で、国内企業の2015年の動画利用状況を調査し、昨年比189%の高成長率を予測を発表した。
 

ソネット・メディア・ネットワークス、ゼータブリッジ、ピーチ・ジョンが「テレビCMリアルタイム連動型広告配信」における実証実験を実施
ソネット・メディア・ネットワークスは、ゼータ・ブリッジと共同開発した「テレビCMリアルタイム連動型広告配信」において、ピーチ・ジョンのテレビCM放映と、放映後のDSPによるインターネット広告配信の実証実験を実施した。実験結果のとりまとめにおいて、テレビCMとDSP(インターネット広告配信)の連動配信をすることで、CTRを向上させ、 ブランドの初期理解の向上に寄与することが推察されるとコメントをしている。
なお、ピーチ・ジョン社の営業本部 通販部 部長安住 祐一氏は、今週10/22(木)に開催される、ATS Tokyo 2015に登壇予定。アサヒビール株式会社 マーケティング本部 デジタルマーケティング部 主任 玉手 健志氏、ライフネット生命保険株式会社  マーケティング部長 岩田 慎一氏、GMO NIKKO株式会社 常務取締役 谷本 秀吉氏らと、「マーケッターにとって、データは未来のマーケティング進化をもたらすか?」をタイトルに、パネルディスカッションを行う。
 

AdRoll、Facebookのマーケティングパートナープログラム「スモールビジネスソリューション」認定バッジを取得
AdRollが、Facebookのマーケティングパートナープログラム「Facebook Marketing Partners」の「スモールビジネスソリューション」専門分野におけるパートナーとして認定された。同社のターゲットは、業種、企業規模ともに幅広く設定されており、グローバル市場では、セルフサービスプラットフォームを広告主向けにも開放している。
Facebook Marketing Partnersのスモールビジネスソリューション分野でパートナー認定された企業は、現時点でAdRollを含む2社のみで、AdRollにとっては「アドテクノロジー」分野、「Facebook Exchange(FBX)」分野に続く、3つ目の専門分野での認定となる。
ちなみに、認定された他の1社は、米国を本拠地とするSMB向けに、e-mailマーケティングをはじめとするオンラインマーケティングプロモーション支援を行っているConstantConstantである。
 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。