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先週のアドテクシーン:Google、不要なインタースティシャル広告を2017年1月10日より検索ランキングの減点対象へ

日本国内、アドテクシーン画像

 
 

(ライター:Livit Tokyo 中井 千尋)

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

【イベント】

今年3回目の開催、ATS Tokyo 2016 お申込み受付中!早割9/19[PR]

プログラマティックメディア・マーケティング業界に特化した日本最大級のカンファレンスATS Tokyo2016が、今年も10月20日(木)にウェスティンホテル東京で開催される。9/19まで、20%OFFの早期割引チケットを販売中。お申し込みはお早めに!

【新サービス・新機能】

Ve Japan、コールトラッキングの大手ADgainerと連携し電話応対での成果測定が可能に

マーケティング事業者のVe Japanは、コールトラッキングの大手「ADgainer」と連携し電話応対での成果測定が可能となった。電話の問い合わせが多いサイトにも成果報酬型でサービスを提供する。

ユナイテッドのSSP「AdStir」、Momentumが保有するブランドセーフシステム「BlackSwan」を導入

ユナイテッドのSSP「AdStir」は、Momentumの「BlackSwan」のサイト解析エンジンを搭載し、共同で媒体社向けのフィルタリングサービスの提供を開始した。BlackSwanを用いることで、広告掲載枠をURL単位で解析し、広告配信ネットワークのポリシーに準拠した枠以外の広告掲載を防ぐことが可能になる。

クリエイターズマッチ、広告クリエイティブのABテストツール「OPINIO」を企業向けに完全無料でリリース

クリエイターズマッチは、ユーザーリサーチ専門のパネルの回答によって比較する広告クリエイティブのABテストツール「OPINIO」を企業向けに完全無料でリリースした。比較したい二つのクリエイティブを用意し、Web画面上で簡単な情報を登録、テストを依頼した一定期間後にそれぞれのクリエイティブの得票数と回答者の性別・年代を取得できる。

【サービス連携・業務提携】

メンバーズ、Automagiと業務提携しFacebook MessengerのBot機能を活用したマーケティングサービスを提供開始

メンバーズは、AIソリューション「AMY」を提供するAutomagiと業務提携し、Facebook MessengerのBot機能を活用したマーケティング支援サービスの提供を開始した。「自然言語解析」と「人工知能技術」を利用した意味の類推や適切な判断・実行で、多様なシーンを想定したコミュニケーションを実現。さらにBot内で問い合わせや商品購入などコミュニケーションが完結することで、自社アプリの開発やダウンロード施策の負担を軽減する。

VOYAGE GROUPのSSP「fluct」、AOLプラットフォームズ・ジャパンの動画広告DSP「ONE by AOL:Video」と連携開始

VOYAGE GROUPのSSP「fluct」は、AOLプラットフォームズ・ジャパンの動画広告DSP「ONE by AOL:Video」と連携を開始した。今回の連携により、アウトストリーム型動画広告の配信量が拡充され、fluct提携メディアはさらなる収益拡大を図ることができる。

博報堂DYデジタル・博報堂DYメディアパートナーズ・シナラシステムズジャパン、ビッグデータを活用したメディアサービスの共同開発を開始

3社は、シナラシステムズジャパンのプラットフォームを活用し、パートナー事業者が保有するビッグデータを活用したメディアサービスの開発を開始した。第一弾として、匿名化処理を十分に施した行動データを基に、テレビCMに接触しにくい層、接触しやすい層を推定し、それらの層に対してターゲティングを行った上で広告を配信することができるサービスを開始する。

【新会社・新組織】

NRIデジタル、国内有力マーケターと「オムニチャネル研究会」を発足

NRIデジタルは、次世代のオムニチャネル・マーケティングのモデルを構築することを目的に「オムニチャネル研究会」を発足させた。2016年度は、オムニチャネル先進企業の取り組みケースから、オムニチャネル・マーケティングで実現できること、成果を高めるポイントを整理し、モデル作りの基礎情報を抽出する予定。オイシックスのChief Omni-Channel Officer、奥谷氏が会長を務める。

ユナイテッド、アプリデベロッパーを対象としたマネタイズ支援事業を開始

ユナイテッドは、同社のメディアマネタイズのノウハウを活用したアプリデベロッパー向けのマネタイズ支援事業として、デベロッパートレーディング事業部を新設した。アプリデベロッパーに特化したメディアコンサルティング・トレーディング事業を主軸に、アプリ内のユーザー行動に応じて最適な広告フォーマットの設計を行い、収益の最大化を実現に向けて支援する。

【事例】

AdRoll、アデランスとのディスプレイ広告施策との事例を公表

AdRollは、アデランスがデジタル広告の効率化を目指し、デジタルガレージと提携をした上で、ディスプレイ広告のプラットフォームとしてAdRollを採用しキャンペーンを実施していると発表した。アデランスはAdRollでの広告配信テストを2016年初めから実施。シミュレーション結果を踏まえ、同年2月よりAdRollリターゲティングを開始しており、最も獲得効率が良いDSPであると評価している。

【その他】

Google、不要なインタースティシャル広告を2017年1月10日より検索ランキングの減点対象へ

Googleは公式ブログで、ユーザー体験上必要のないメッセージを表示するインタースティシャル広告を掲載するページについて、2017年1月10日からそのような広告がないページよりも検索結果ページで低い順位で掲載する可能性があると発表した。法律上の必要性に基づいて表示されているように見えるインタースティシャル、一般公開されていないコンテンツを有するサイトが表示するログインダイアログ、画面スペースから見て妥当な大きさで簡単に閉じることのできるバナーなどは新しいランキング要素の影響を受けない。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。