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ハイパーカジュアルゲームの市場規模は前年比33%増の30億ドルに

世界最大規模のモバイルアプリプラットフォームであるironSourceはハイパーカジュアルゲームに関する最新の市場動向を発表しました。
(Sponsored by ironSource)

 

 

 

2019年におけるモバイルゲーム市場全体としての市場規模は、576億ドル(6兆3,000億円、前年比15%増)。そのうちアプリ内広告の売上が120億ドル(同20%増)、アプリ内課金が456億ドル(同14%増)を占めます。ただし、インストール数の伸び率は2018年の7.7%から5.3%へと低下。2018年に驚異的な成長を示したハイパーカジュアルゲームのインストール数の伸びがやや落ち着きを見せた結果によるものと考えられます。

 

ただし、ハイパーカジュアルゲームがモバイルゲーム市場全体を牽引する構図は変わりません。ironSourceが保有するデータと既存の市場調査を掛け合わせた独自の集計によると、ハイパーカジュアルゲーム市場は昨年比33%増の30億ドル(3,300億円)規模に達します。また以下の数値が示すように、ハイパーカジュアルゲームはモバイルゲーム市場全体に対して多大な貢献を果たしていることが分かります。

 

モバイルゲーム市場全体に占めるハイパーカジュアルゲームの割合

・収益: 5%

・インストール数: 12.5%

・広告収益: 38%

・インストール数伸び率: 76.4%

・広告在庫: 40‐50%

現代のユーザーは、細切れの時間を使って、または他の作業と同時並行で嗜むことができる娯楽を求めています。この条件を十二分に満たしているのが、ハイパーカジュアルゲームなのです。

 

App Annieによると、2017年に日本市場における無料ゲームのランキングの上位30位にランクインしたハイパーカジュアルゲームは4本で、インストール数全体の11%を占めるに過ぎませんでした。ところが2019年にはその数は14本となり、インストール全体の50%にまで急増。韓国でもほぼ同様の傾向が確認されています。

この動きと同期して、ハイパーカジュアルゲーム市場に参入するゲーム企業が急増しました。これまでは一部の大手企業の存在ばかりが目立ちましたが、最近ではITI、Moonee、Coda Gamesといった新規プレーヤーが台頭しています。

 

尚、ハイパーカジュアルゲーム市場のさらなる発展のためには、アプリ内課金型ゲームやゲーム以外のアプリまたはブランド広告主といったハイパーカジュアル以外の広告主の存在が不可欠です。アプリ内課金型ゲーム事業者やブランド広告主も、広告在庫の確保のためにハイパーカジュアルゲーム市場を必要不可欠と考えています。

ただし広告支出額では、ハイパーカジュアルゲームからの出稿が7割に相当し、それ以外の広告主はまだ3割です。後者の割合が今後拡大していけば、広告単価が上がり、ハイパーカジュアルゲームの出稿が相対的に少なくなることが考えられます。その結果としてハイパーカジュアルゲームのデーリーアクティブユーザー数が減少し、広告在庫が減少してしまうかもしれません。

 

その他特筆すべき点として、2019年にインストール数が劇的に伸びた背景には、広告クリエイティブの進化がありました。ただし、ユーザーを騙すような不適切な広告の存在が問題視されたのも事実です。このような不適切な手法は、たとえ一時的にはインストール数を伸ばすことができたとしても、ユーザーの信頼を失い、長期的には悪影響を及ぼします。2020年は不適切な広告に騙されるユーザーが減少するとともにインストール数は一旦落ち着きを見せ、インストールの品質にも変化が見られる可能性があります。

 

またハイパーカジュアルゲーム市場の競争がさらに厳しくなることに伴い、事業者の利益率が圧迫される恐れがあります。少しでも多くの収益を確保しようと、パブリッシング企業がゲームを自社開発し、さらにはゲームスタジオが自社でパブリッシングを行う動きが見られるようになるかもしれません。

 

新しいゲームが一つ生まれれば、瞬く間に同じようなゲームが乱立するというのが現在の市場環境です。厳しい状況ではありますが、ハイパーカジュアルゲーム市場自体がなくなることはありません。ironSourceは引き続き、今後の市場動向をしっかりと追いつつ、その過程で得た知見を皆様と共有していきたいと考えています。

 

ironSource 会社概要

世界の主要モバイルゲーム企業を顧客とするironSourceは、モバイル広告のメディエーションプラットフォーム、モバイル広告ネットワーク、データドリブンなユーザー獲得プラットフォームといったゲームアプリの成長を支援する様々な機能を開発しています。2010年に設立された当社は、テルアビブ、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、北京、深圳、ベンガル―ル、ソウル、東京に拠点を置くグローバル企業です。詳細は下記HPをご参照ください。

https://www.ironsrc.com/ja/

 

 

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長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。