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先週のアドテクシーン:アドウェイズ、新社長に山田 翔氏が就任

 

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

【トップニュース】

 

アドウェイズ、新社長に山田 翔氏が就任

アドウェイズは、代表取締役社長として創業者の岡村 陽久氏に代わり現取締役 新規領域担当の山田 翔氏が2021年7月1日に就任することを取締役会で決議したことを公表した

岡村氏は、取締役 会長となる予定。

山田氏は、同社グループのアプリDSP「UNICORN」の事業責任者として業績を急拡大させた。アドテク業界でも著名であり、アドウェイズ社の「なにこれ すげー こんなのはじめて」というスローガンの考案者であるといわれている。

 

【イベント】

ExchangeWire主催、MadTech Japan イベント3/11-12にバーチャルで開催

英国ロンドン発、ExchangeWireのイベントが、およそ3年半ぶりに戻ってまいります。ExchangeWireは、来る3月11日(木)・12日(金)に、デジタル広告業界関係者向けにグローバル、バーチャルイベントを開催いたします

 

 

本イベントは、2020年10月にExchangeWire.comとコンテンツパートナーシップを締結した、サイバー・コミュニケーションズ社とのパートナーシップのもとで、開催されます。

  • 日本におけるデジタルマーケティング及びデジタル広告の現状
  • 日本市場と海外市場の比較
  • クッキーレス時代のブランディング
  • ストリーミングサービスの急成長がもたらす意味
  • ブランドセーフティとブランド適合性についての整理

などをテーマに、国内外のスピーカーを招いて、二日間にわたりパネルディスカッションを行います。

 

【新サービス・新機能】

 

電通グループ、OMO時代のリテール領域に新たな購買体験を創出する「dentsu SX」を発足

 電通は、国内電通グループ各社と、OMO時代に沿ったオンオフ統合の購買体験を顧客目線でデザインし、リテール領域において企業の事業成長に貢献するプロジェクト「dentsu SX(エスエックス)」を発足した

「SX」とはShopping Experience やShopping Transformationといった意味を掛け合わせた造語となる。

取り組みは、電通をはじめ株電通ライブ、電通デジタル、電通国際情報サービス、電通テック、電通クリエーティブX、サイバー・コミュニケーションズによるとものとなる。

 

 

博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂DYアウトドア、 西友店頭レジ横サイネージ媒体「SEIYU SUPER TV」を開発、販売を開始

博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂DYアウトドアは、合同会社西友と共同で、サイネージ広告媒体「SEIYU SUPER TV」を開発し、広告枠の販売を開始した

「SEIYU SUPER TV」は、西友店頭のレジ横に設置されたディスプレイで広告を放映できるデジタルサイネージメディア。レジ前は、来店客が店内の中でも長時間滞在する場所であり、高い視認率が期待できる。「SEIYU SUPER TV」は2021年1月末時点で、関東地方126店舗への導入が完了している。

 

 

BitStar、YouTubeに最適化した運用型動画広告ソリューションの提供開始

BitStarは、クリエイティブ制作、インフルエンサーキャスティング、動画広告運用までを一気通貫で支援する動画広告のソリューションの提供を開始した

インフルエンサーキャスティングは、事務所所属・フリーランスに関わらずインフルエンサーを横断的に提案・起用することが可能。また、広告配信プラットフォームは、YouTube、Twitter、Instagram、TikTok、Facebookなど各種ソーシャルメディアに適した動画広告出稿に対応する。

 

 

ホットリンク、Instagram運用におけるデータ分析サービスを提供開始

ホットリンクは、Instagramに関する分析サービスを提供開始した

データ分析専門家による分析サービスを提供することで、容易に取得できないInstagram運用に役立つデータの把握が可能となる。ハッシュタグ投稿数の推移や、各指標の相関関係などを把握することで、Instagramのアカウントを伸ばすヒントを得やすくなり、購買につながるクチコミを増やしていく上での示唆を得やすくなる。

 

【サービス連携・業務提携】

 

PubMaticとMediaMathがアジア太平洋地域でデジタルメディアエコシステム「SOURCE」の取り組みを開始

 

MediaMathは、PubMatic との新たなパートナーシップを発表した

このパートナーシップにより両社は、MediaMathのプログラマティックエコシステム「SOURCE」のビジョンの促進に取り組んでいくこととなる。

MediaMath はPubMaticと連携して引き続きアカウンタブルでアドレサブルなSOURCEサプライチェーンを拡充させ、MediaMathのバイヤーはPubMaticのアジアのプレミアムパブリッシャーの在庫を購入できるようになる。

 

北の達人コーポレーション、デジタル音声広告への投資でエフエム・ノースウエーブを子会社化

健康食品や化粧品ネット通販大手の北の達人コーポレーションは、北海道のラジオ放送局エフエム・ノースウエーブ社を子会社化することを公表した

今回の子会社化により、エフエム・ノースウエーブ社が有している音声コンテンツの制作ノウハウと同社が有しているマーケティングノウハウ及び広告運用ノウハウの相互活用等を通じて、「デジタル音声広告(デジタルオーディオアド)」の攻略に取り組んでいくという。

 

【新会社・新組織】

 

ベクトルとディーエムソリューションズ 成果報酬型広告の新会社設立

ベクトルと子会社であるDirect Techと、ディーエムソリューションズは、成果報酬型広告分野における事業を展開する新会社設立について基本合意に至った

新会社では、メディア運営を軸としたパフォーマンスマーケティングを数多く手掛けてきたDMソリューションズのノウハウとテクノロジーに、ベクトルグループのコミュニケーションコンサルティング力を活かした戦略ストーリー設計力と、Direct Techが培ったD2C及びECプロデュース力を掛け合わせてソリューションを展開していく。

 

【資本提携・買収】

 

エレベーター広告の株式会社東京、シリーズAラウンドにて総額3.6億円の資金調達を実施

エレベーター向けメディアを開発する株式会社東京は、更なる事業拡大に向けて、既にジョイントベンチャー「spacemotion株式会社」を共同で設立し事業展開する三菱地所や、XTech Ventures及びエンジェル投資家を引受先とする第三者割当増資を先般実施し、総額3.6億円の資金調達を実施した

同社は、エレベーターホールサイネージである『東京エレビGO』を、東京都心部のオフィスビルを中心に合計600台以上設置しており、2021年12月末までに累計2000台の設置を目標としている。

 

【調査】

 

矢野経済研究所、 2020年度の国内アフィリエイト市場規模は前年度比5.2%増の3,258億円の見込、2024年度の国内アフィリエイト市場規模は4,951億円まで拡大と予測

矢野経済研究所は、国内のアフィリエイト市場を調査し、市場概況、アフィリエイトサービス事業者の動向を公表した

主要ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)においては、引き続き売上が拡大している事業者が多いが、2020年度は新型コロナウイルスなど外部環境の影響により市場の伸長率は鈍化する見込み。どの分野(業種)を主に取り扱ってきたかによって好業績の企業もあれば、業績が悪化した企業もあり、市場全体は成長したものの、主要なASPの間でもばらつきがみられているとのこと。同社は、2019年度の国内アフィリエイト市場規模は前年度比108.0%の3,099億円まで拡大し、2020年度は同105.2%の3,258億円と見込んでいる。

同社はまた、アフィリエイト市場は今後も拡大を続け、2024年度の国内アフィリエイト市場規模は4,951億円まで拡大すると予測している。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長   慶応義塾大学経済学部卒。 外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。 2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。 2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。