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MadTech JAPANとは?

3月11日と12日の2日間にわたり開催される「MadTech JAPAN」。マーケティングテクノロジー(MarTech)と広告テクノロジー(AdTech)の融合をテーマとしたこのオンラインイベントでは、関連業界の識者たちが一同に集まり、議論を交わす。

 

 

ExchangeWire.jpを含む様々な専門メディアが注目している話題について、業界のリーダーたちはどう考えているのか。現場では今どんな変化が見られ始めているのか。そして近い将来に何が起こり得るのか。

 

こうした疑問に対する答えへの手がかりを得ることができるのが、本イベントの最大の特徴だ。今年のMadTech JAPANで頻出すると想定されるキーワードとともに、各セッション内容を紹介する。

 

①デジタルトランスフォーメーション

デジタル庁創設など、日本では今、デジタルトランスフォーメーション(DX)の本格化に向けての動きが進みつつある。また新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした外出自粛を受けて、消費者のオンライン利用機会が一気に増大した。

 

このまま日本社会全体のデジタル化が進むと、デジタルマーケティングはより効率的になるのか、それとも複雑性が増すのか。また世界中がDXを掲げる中で、日本市場特有の特徴や傾向はあるのか。グローバル市場を広く見渡すインテルと、日本のインターネット広告黎明期から市場を牽引してきたサイバー・コミュニケーションズ(CCI)が、成熟期を迎えつつあるアドテク市場の新たな展開についての見込みを語る。

 

関連セッション

3月11日(木)午後4:00

「日本市場におけるデジタルマーケティングの新たな可能性」

 

②クッキーレス

デジタルマーケティング業界界隈で今最も大きな話題となっているのが、CookieとIDFA。いずれもユーザーに関する情報を取得した上で、広告の配信先を絞り込んだり(ターゲティング)、広告効果を計測したり(トラッキング)するための手段として活用されてきたが、ユーザーのプライバシー保護を目的に利用制限が強化されつつある。

 

だからといって、ターゲティングやトラッキングの必要性がなくなるわけではない。それではどのような代替案が用意されているのだろうか。それらの手法の有効性と個別の課題とは? マーケティングにおけるデータ活用事例に数多く携わってきたOracle Data Cloud、電通デジタル、朝日新聞が最新動向を解説する。

 

関連セッション

3月11日(木)午後4:40

「クッキーレス時代のブランディング」

 

③ブランド適合性

ExchangeWire.jp読者の皆様は「ブランド適合性」という単語を耳にしたことがあるだろうか。ブランドセーフティやアドベリフィケーションとは似て非なるこの概念には、実は「できるだけ多くの良質なユーザーにできるだけ効率的にメッセージを届けたい」というマーケティングの本質論が凝縮されている。

 

テクノロジーの進化を受けて、新しく生まれたこの概念が意味するものとは何か。そしてマーケターやパブリッシャーは、この概念をどこまで実行レベルにまで落とし込むことができるのか。Double Verify、Yahoo! JAPAN、富士フイルムがそれぞれテクノロジー企業、媒体社、広告主の立場から意見を交わす。

 

関連セッション

3月11日(木)午後5:20

「ブランド適合性がなぜ重要か」

 

④ストリーミングサービス

新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした外出自粛を受けて、存在感が大きくなったのが動画ストリーミングサービス。Netflix、Amazonプライムビデオ、TVerといったいわゆる地上波放送以外の放映番組が話題に上ることが次第に多くなってきた。

 

これらの動画ストリーミングサービスは、これまでの日本の広告市場を支えてきたテレビ広告を超える存在となるのだろうか。またマーケターはこの新たな変化に対してどのように向き合うべきなのか。さらなる成長の余地が大きく残されているストリーミングサービスを通じた広告配信について、先進的事例に多く接してきたパブマティック、GroupM Japan、TikTok for Businessが議論する。

 

関連セッション

3月12日(金)午後4:00

「急成長中の動画ストリーミングサービスがデジタルマーケティングに与える影響」

 

⑤まとめ

コロナ禍を受けてのDX化の推進やプライバシー保護の強化といった大きな社会的変化が起きたことで、実はデジタル広告の役割自体が変化を迫られているのではないだろうか。その結果、メディアプランニングのあり方も大きく変わり得るのではないか。

 

2日間にわたるイベントの最後に、より大きな視点から今後のデジタル広告のあり方を振り返るセッションを開催。サイバーエージェント、資生堂、LINEを迎え、三者三様に感じた変化のあり方などについて語り合う。

 

関連セッション

3月12日(金)午後5:20

「これからのデジタル広告、これからの広告テクノロジー」

 

イベントのお申し込みはこちらから。

ABOUT 長野 雅俊

長野 雅俊

ExchangeWireJAPAN 副編集長
ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。 ロンドンを拠点とする在欧邦人向けメディアの編集長を経て、2016年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。 日本や東南アジアを中心としたデジタル広告市場の調査などを担当している。