×

フェズ、「Urumo Ads」の広告配信セグメント自動選定機能『セグメントファインダー』にて特許を取得[ニュース]

リテールDXを推進する株式会社フェズは、来店・購買検証が可能な広告ソリューション「Urumo Ads(ウルモ アズ)」の広告配信セグメント自動選定機能『セグメントファインダー』における一連の技術について、特許を取得した。

 

『セグメントファインダー』は、デジタル広告の配信先媒体が持つユーザー属性の中から、分析した購買指標をもとに、購買親和性の高いユーザー群を自動選定できる機能。これにより、プランニングの段階で見込み顧客を選定でき、リーチの質と量を同時に追求した広告配信が可能となる。

 

■『セグメントファインダー』開発の背景

従来の広告配信サービスでは、広告配信後に広告効果等を確認し配信セグメントの有効性を判断することは可能であったが、配信前のプランニング段階においては難しく、また購買データ等の根拠なしにプランナーの仮説に基づき配信セグメントの選定をしていた。そのため、仮説が外れた場合、キャンペーン施策の効果が十分に得られず、費用や時間の無駄が発生してしまう課題があった。

 

また、消費行動の変化や顧客ニーズの多様化、世界的な原価の高騰等を背景に、広告主であるメーカーにおいては、限られた広告/販促予算をより効果的に使いたいというニーズが高まっている。こうした課題やニーズに応えるべく開発したのが、「Urumo Ads」の『セグメントファインダー』である。

 

 

■ 特許取得技術を活用した『セグメントファインダー』について

フェズは、複数の小売事業者様とのパートナーシップにより約1億ID分のID-POSデータ※と連携し、購買データや店頭データ、バイヤー施策データ、販促データなどを管理・分析するリテールデータプラットフォーム「Urumo(ウルモ)」を開発・提供している。「Urumo」をベースとした広告ソリューション「Urumo Ads」では、広告効果はもちろん購買効果や来店効果までを一気通貫で可視化することができる。さらに、今回の特許取得技術を活用した『セグメントファインダー』機能によって、広告配信前のプランニング段階から購買親和性の高いユーザー群を自動選定し、リーチの質と量を同時に追求した広告配信が可能となる。

 

なお、現在『セグメントファインダー』は「YouTube」および「GDN(Google Display Network)」への広告配信にて利用できる。

 

※ フェズが連携するID-POSデータは、各リテール事業者より許諾を得た際に利用が可能。

 

 

また、同社 プロダクト開発部長 青野 紳三郎氏は、「メーカー様の貴重なプロモーション機会をいかに有効なものにできるか、1回の広告配信の価値最大化が重要だと考えていました。7,342万人のYouTubeユーザー人口に対して、Google 広告の配信セグメントの最大組み合わせパターンは、最大約27万通りあります。広告運用者の経験や仮説に頼るのではなく、データとテクノロジーによって1回目のプロモーションから意味のある広告配信を実現したいとの想いで『セグメントファインダー』を創りました。この機能が、多くのマーケターの皆さまの課題解決に繋がりましたら幸いです」とコメントしている。

ABOUT 渡辺 龍

渡辺 龍

ExchangeWireJAPAN 編集担当 立教大学社会学部現代文化学科卒業。大学卒業後は物流企業にて海外拠点と連携し、顧客の輸出入サポート業務全般に従事。 その後、2021年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。デジタル広告市場調査などを担当している。