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IAS、AIを活用した新たなMFAサイト検出・回避技術を提供開始[ニュース]

世界をリードするメディア計測と最適化のプラットフォームであるIntegral Ad Science (IAS) は2023年10月19日、AIを活用したMFA(Made for Advertising)サイト検出・回避ソリューションを発表した。IASのMFAに対する本ソリューションは、広告主のキャンペーン品質の透明性を向上させ、広告費がどこに費やされているかを特定し、MFAサイトでの広告費の無駄を最小限に抑えるための最適化の必要性を広告主に知らせることを目的としている。

(Sponsored by IAS)

MFA(Made for Advertising)サイトとは

MFAサイトとは、広告を掲載するためだけに作成された低品質なコンテンツ(スパムサイトやアドファームなど)を含むウェブページのことで、ビューアビリティなどの従来の品質指標に照らしてもパフォーマンスが高くなるように最適化されている。しかし、このようなサイトに広告費を投下しても、コンバージョンやブランドリフトなどの価値ある成果は得られない。

今回IASが発表するソリューションは、AIを活用してMFAサイトを大規模に検出し、広告主が媒体品質のコントロールを取り戻し、無駄な広告費を削減することを可能にする。アルファテストでは、世界最大級の広告主や代理店に対して、巧妙に作られたMFAサイトの特定を実証する、包括的なキャンペーン分析結果を提供した。

IASのソリューションは、全米広告主協会(ANA, Association of National Advertisers)が定める最新のMFAサイト定義に沿い、広告とコンテンツの比率、広告更新率、サイトへのトラフィック源などの特徴を組み込んで、サイトをMFAに分類する。全米広告主協会が公開した「プログラマティック・メディアのサプライチェーンの透明性に関する調査」によると、測定した全広告インプレッションの21%がMFAサイトで配信されていた。

IASのチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)ヤニス・ドシオスは、次のように述べている。
「当社のMFAソリューションは、広告主にこれまでにない透明性を提供し、広告費を価値ある質の高いパブリッシャーに投資するために、MFAサイトを検出・回避する機能を提供します。業界は今、MFAサイト対策という大きな課題に直面しています。IASは、AIを活用することで、低品質な広告在庫の供給源を特定し、キャンペーン全体のパフォーマンスを向上させるスケーラブルな方法を開発しました。」

広告主と代理店は、MFAサイトに対する業界全体での対策・取り組みを渇望している。IASは、プログラマティック・サプライチェーン・マネジメントのリーディングカンパニーである Jounce Media社が広く採用するMFAドメインを基に検知モデルを確立し、そこに Metaデータを駆使したソリューションを手掛けるSincera社からのシグナルを組み込むことで、MFAを大規模に検出しブロックする業界初のプレッシャーテスト済みソリューションを開発した。

 

広告主からみるMFA(Made for Advertising)サイト

全米広告主協会(ANA)グループの副会長、ビル・ドゥーガン氏は、次のように述べている。
「広告主は、MFAサイトで発生するインプレッションが、キャンペーン全体のかなりの割合を占める可能性があることを認識し、MFAサイトがコンテンツやユーザーエクスペリエンスに関する自社のブランド適合基準に適合するかどうかを独自に判断する必要があります。我々がプログラマティックの透明性に関する調査結果レポートを公表した後、IASが我々のMFAの定義を支持し、行動を起こしてくれたことを称賛します。驚くことに、メディア関係者からなるANAのコミュニティでも、まだMFAサイトの認知度が低いのが現実です。我々は、MFAサイトの特定と広告費の最適化に対応するIASのさらなる開発に期待しながら、広告主を啓蒙し、情報提供できるようにしたいと考えています。」

IASのMFA検出・回避ソリューションは、2023年10月初旬にアルファテストを完了し、現在は一部の顧客向けにベータ計測サービスとして提供されている。2024年初頭に、全てのお客様への提供を開始する予定だ。
IASがどのようにMFAサイトを特定し、対策しているかについての詳細は、以下より確認可能だ。

(英語): マーケティング担当者はどのようにMFAサイトを検出し、回避できるか?
https://integralads.com/insider/detect-avoid-made-for-advertising-sites/

ABOUT 加納 奈穂

加納 奈穂

ExchangeWireJAPAN 編集担当 武蔵野美術大学卒業後、出版社に入社。WEBサイトや広告の運営に従事。その後コスメ情報サイトのコンテンツマネージャーを経て出版社での通販事業において販売促進業務を担当する。通販会社にてSNS運用に携わったのち、2022年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。現職に至る。