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The Trade Desk、デジタルマーケティングに AI を活⽤する 新しいメディアバイイングプラットフォーム「Kokai」をローンチ[ニュース]

グローバルアドテクノロジー企業である The Trade Deskは、分散⼈⼯知能(DAI) や 効果計測技術、シームレスなパートナー連携、⾰新的で直感的なユーザー体験の向上をデジタル広告に取り⼊れた、新しいアプローチとなる「Kokai」を発表した。

(Sponsored by The Trade Desk)

 

「Kokai」とは、どの国や企業も公平にビジネスができる海域を指す⽇本語の「公海」から名付けており、共にビジネスを作り上げる場を意味しています。⾰新的な技術の導⼊により、全てのマーケターがプログラマティック広告の持つ優れた機能と⾼いパフォーマンスを容易に活⽤できるようにする。

プログラマティック広告における AI の⼤きな進歩として、「Kokai」はデジタルメディアバイイングプロセスのあらゆる側⾯においてディープラーニングアルゴリズムを実装している。「Kokai」の AI イノベーションは、毎秒 1,300 万件以上の広告インプレッションにアクセスできる。その⼀つ⼀つに何千もの異なるシグナルが含まれている可能性があるため、プログラマティック広告を扱うマーケターの副操縦⼠として、数ミリ秒という瞬間的な速さで複雑な内容を理解することで、広告主が最適な広告インプレッションを適切な価格で購⼊し、ベストなタイミングでターゲットオーディエンスにリーチできるように⽀援する。

「Kokai」の分散型 AI 機能は、2018 年に提供開始された The Trade Desk の先駆的な 「Koa」 のAI を基に構築している。「Koa」は、事業⽬標に基づいたキャンペーン設定とパフォーマンスの最適化によってマーケターを⽀援してきたが、今回の「Kokai」 は 「Koa」の AI の⼒を The Trade Desk プラットフォーム上のメディアバイイングの様々なプロセスに適⽤する。その中には、広告運⽤者が最適な⼊札を可能にする予測クリアリングや、広告主との関連性に基づいた広告インプレッションのスコアリング、効果計測とフォーキャスティング(予測)機能のアップグレード、識別⼦(ID)がない環境におけるレジリエンス(回復⼒)の向上、予算の最適化および KPI スコアリングが含まれている。

The Trade Desk の共同設⽴者であり会⻑兼 CEO のジェフ・グリーンは「The Trade Desk は、豊富でありながら⾼品質で⾮常に複雑なデータセットから恩恵を受けています。『Kokai』を利⽤することで、当社のクライアントがデータを AI を介して理解し、マーケターがあらゆる場⾯で最善の意思決定を⾏うことを⽀援することができます。『Koa』の画期的な機能を基に、当社は AI をプラットフォーム全体に適⽤し、現代のマーケターにとって専⾨的に訓練された副操縦⼠のようにサポートできる機能を提供します」と述べている。

 

効果計測の⾰新

「Kokai」は、デジタル広告の効果計測における新しいイノベーションを搭載する。より多くの広告主がコネクテッド TV(CTV)やリテールメディアマーケティングを取り⼊れる中で、これらの主要チャネルにおけるパフォーマンスを測定する上で新しい⽅法を開発することが求められており、「Kokai」と共に、The Trade Desk は以下をローンチする。

• オーディエンスデータをオンにすると、Albertsons Media Collective、WalgreensAdvertising Group を含む先駆的な⼩売業者による付加価値の⾼い⼩売効果測定データを提供(現在⽶国でのみの提供)

• ⼩売売上指数(Retail Sales Index)︓ オンラインおよびオフラインの⼩売の売上を、⼩売の広告費に対して測定するための新しいベンチマークを提供

• テレビ品質指数(TV Quality Index)︓ あらゆる動画ストリーミングプラットフォームと動画ストリーミングコンテンツにおいて、視聴者の広告体験の質を測定し、すべてのキャンペーンが特定の視聴者グループをターゲットする際に最も関連性の⾼い広告在庫に広告配信していることを確認可能

• クオリティリーチ指数(Quality Reach Index)︓ マーケタ―が最も関連性の⾼い顧客プロファイルを正確にターゲティングすることで、ロイヤルカスタマーの基盤を拡⼤することをサポート

 

シンプルでシームレスなインテグレーションを実現するパートナーポータル

広告技術のイノベーションが加速する中、「Kokai」はパートナーポータル(英語)を設置し、何千もの新しいパートナーがシンプルな標準アダプタを使⽤して The Trade Desk と直接インテグレーションできるようになる。その結果、広告主は信頼できるパートナーやサービスに幅広くアクセスできるようになり、オープンインターネットに不可⽋なイノベーションハブとなる。ローンチ時には、パートナーポータルには、OpenPath、Unified ID 2.0、⼩売データのオンボーディング、効果計測、サードパーティオーディエンスデータ、コンテクスチュアル(⽂脈)ターゲティングなどの主要分野の標準アダプタが組み込まれる予定。アルファ版においては、過去 2 四半期に 400社以上のパートナーがシームレスにインテグレーションに成功した。

 

プログラマティック・テーブル

ユーザーエクスペリエンスの⾯では、元素の周期表をモチーフにした画期的なデザインを採⽤予定。プログラマティック・テーブルは、広告運⽤者から CMO まで、すべてのユーザーに対して、プログラマティックの⾼いパフォーマンスを実現する直感的な操作性を提供する。ユーザーは、すべてのキャンペーン情報と関連データをメインのキャンペーンビューに表⽰させながら、⼈間による意思決定から AI によるサポートまで、メディアバイイングプロセスを直感的に進めることが可能になる。すでに⼀部のユーザー向けに提供されているプログラマティック・テーブルは、今年の夏以降にすべてのユーザー向けに提供開始予定。

The Trade Desk の共同設⽴者であり会⻑兼 CEO のジェフ・グリーンは、「プログラマティック広告は過去 5 年間で急速に進化しており、すべてのマーケターにとってデータドリブンな意思決定の⼒を直感的に活⽤できるようにする必要があります。⾼度な効果計測、共創によるイノベーション、そして抜本的な新しい UX などを含む『Kokai』のイノベーションは、The Trade Desk がマーケターに価値を提供するためにプログラマティック広告のイノベーションの最前線を⾛り続けることを保証します」と述べている。

ABOUT 加納 奈穂

加納 奈穂

ExchangeWireJAPAN 編集担当 武蔵野美術大学卒業後、出版社に入社。WEBサイトや広告の運営に従事。その後コスメ情報サイトのコンテンツマネージャーを経て出版社での通販事業において販売促進業務を担当する。通販会社にてSNS運用に携わったのち、2022年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。現職に至る。