×

Teads、広告主とパブリッシャー向けAI搭載フルファネル マーケティングソリューションを発表

Teads は、広告主やパブリッシャーのメディア戦略強化施策として、コネクテッドTV(CTV)、パフォーマンス広告、コンテキストターゲティングの領域でAIを活用した新しいソリューションを発表した。

 

このソリューションは、高品質なメディア環境、データドリブンのメッセージング(※)やデータや膨大なこれまでのナレッジベースのクリエイティブ政策を可能にしたオムニチャネル・プラットフォームとして、広告主がより効率的にターゲットオーディエンスへリーチ拡大を可能にしている。
(※)データドリブン:オンライン、オフラインを問わず取得した複数のデータにもとづいて客観的に判断するマーケティング手法

Teadsの新しいソリューションは以下のとおり。

 

CTV領域への拡大

世界中でCTVの利用が急速に広がる中、Teadsは2021年に米国での参入を皮切りに、カナダ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、スペイン、英国で、CTV領域への進出を発表した。韓国、オーストラリア、インド、ニュージーランドをはじめとしたアジア太平洋地域(APAC)でのCTVの展開を順次開始している。

Teadsの新しいCTVソリューションはユーザーのオンラインコンテンツの趣味嗜好をベースに独自のジャンル・ターゲティング・セグメントにアクセスできるようになる。Teads独自のデータキュレーション技術はCTV上でのコンテキストターゲティングを強化するとともに、広告主にパーソナライズされた高精度かつ粒度の高いメッセージングが可能となる。
広告主はシンプルにCTVメディアやTeads ソリューションの広告取引ができ、世界の電子液晶テレビ市場トップ4のテレビメーカー企業(液晶、有機ELディスプレイ含む)で、最も台数が多く、インパクト性を持つスクリーンを家庭で視聴しているユーザーへのアクセスが可能となる。これにより、より効果的なユーザーリーチとエンゲージメントを実現し、広告主があらゆるスクリーンでメディア効果を最大限に引き出すことができる。

 

Teads Conversions(Teads コンバージョン)

ビューアブルかつ透明性の高い在庫を持つTeadsは、より包括的なフルファネル戦略の強化を図るために、Teads Conversions(Teads コンバージョン)のパフォーマンス広告とコマース機能を拡充することを発表した。このソリューションは、フルファネルソリューションの各段階でメディア効果を最大限に引き出し、認知度と質の高いトラフィックを獲得し、最終的にウェブサイトへのコンバージョンを促進する。

Teads Conversionsは、ブランド認知から興味関心・購入までをカバーしたソリューションだ。高品質かつブランドセーフな環境でキャンペーン配信を最適化し、実際に広告を見ているユーザーにアプローチすることで、最終的に購買行動を促進する。さらに、AIを活用した質の良い見込み客のターゲティング、購買、販売を促進し、対象ユーザーに適切なメッセージを配信することが可能だ。

35のマーケットでテスト実装をした150ものキャンペーンから、高いメディア効果をもたらしたケースをベースに開発された。Teadsは当該キャンペーンのベータテストで、広告主のCPA(顧客獲得単価)のKPIを75%達成し、エンターテインメント、旅行、Eコマース、通信サービスプロバイダーなどの業界で優れた広告効果を実現した。

Teadsは、 ブラジルでStellantis / Fiat(ステランティス / フィアット)とのジョイントパートナーシップ キャンペーンで、フルファネルでのメディア成果を実証している。Teadsとの連携で、Fiatは-81%減という驚異的なコンバージョンコストの削減を実現している。
また、CTR(クリックスルー率)、CPC(クリック単価)の指標においても、CTRが+73%UP、CPCは-6%減という結果となり、自動車カテゴリーの業界基準を大幅に上回る結果となった。

 

コンテキスト インテリジェンスによるTeads Data Suite(Teads データスイート)

Teadsは、プレミアムパブリッシャーパートナーを通じて、1日1,500億件のコンテクスチュアルデータシグナルを解析し、そのツールキットである、AIを搭載したData Suiteを発表した。

コンテキスト インテリジェンスを活用した Teads Data Suite により、広告主はプランニング、アクティベーション、測定にわたって高い精度でのターゲティングキャンペーン実装を実現できる。3,000 を超えるダイレクトコンテンツ パートナー(パブリッシャーパートナー)からの膨大な量のコンテキスト データを活用することで、最も影響度があり、関連性の高い環境に広告が掲載されるようになる。
AI を通じて、Teads は広告キャンペーンの効果を合理化し、Cookie を使用しない広告の未来を再定義する。

2020年にCookieless Translator(クッキーレス トランスレーター)を含むクッキーレスソリューションを広告主やパブリッシャー向けに発表し、現在では70%以上のTeadsの広告キャンペーンがクッキーレスソリューションを活用している。
Teads は、現在のクッキーレス世界において、ブランドサイドのメディアパフォーマンス、パブリッシャーサイドの収益化の両軸で、従来のクッキーベースのターゲティング配信と同等以上またはそれを越えるパフォーマンスを導き出している。

サードパーティークッキーの完全廃止に向け、Teadsは過去の知見やナレッジをベースにTeads Data Suiteを発表し、2024年以降も広告主やパブリッシャーにクッキーレスソリューションを活用したプランニング、アクティベーション、測定の方法を簡素化した機能を提供していく。

 

Teads AI Creative Lab(Teads AI クリエイティブ・ラボ)

ブランドの広告クリエイティブを強化するため、Teadsはブランドのコンセプトやビジョンに応じて、様々なサイズや動画の尺を自動的に生成するAIを活用したツール、AI Creative Lab(AI クリエイティブ・ラボ)のローンチに向けて準備を進めている。
Teadsは、1枚の画像をさまざまなシーン(シナリオ)やオーディエンスに合わせた広告フォーマットに変換する機能をブランドに提供することで、パフォーマンス クリエイティブの制作工程を簡略化し、キャンペーンをこれまで以上に実現しやすくしていく。
AIを活用し複数のクリエイティブのバリエーションを自動生成することでDynamic Creative Optimization(DCO)とリアルタイムのデータを活用し、ユーザーの消費行動を理解した広告内容(視覚的要素、言語、Call to Actionボタンなど)を調整して、メディア効果を最大に引き出していく。

Teads AI Creative Lab は技術革新を重ね、クリエイティブを最適化するテクノロジーを引き続き提供している。最近のLuxottica(ルックスオティカ)のキャンペーンでは、実店舗への訪問が増加し、商品の返品率を最小限に抑えることができた。

 

<リリースに向けて各社からのコメント>

Apollo Partnersのメディア・ディレクターであるKatharine Painter(キャサリン・ペインター)氏は、次のように述べている。
「ネイチャーズベーカリーは、健康志向の高いミレニアル世代の視聴者に、携帯電話やテレビでお気に入りのコンテンツをストリーミングしながらリーチすることができます。当社の調査によれば、Teadsはわずか10週間でブランド認知度を+3.2ポイント、ブランド好感度を+3ポイント向上させました。」

Stellantisのシニア・マーケティング・アナリストであるGiovanna Mendonça(ジョヴァンナ・メンドンサ)氏は、次のように述べている。
「Teadsとの連携により、フィアット・ファストバックのキャンペーンでブランド認知とコンバージョンのギャップを効果的に埋めることができました。Teadsのパフォーマンスソリューションが当社の見込み顧客のターゲティングとブランド価値に大きな影響を与えたことは明らかです。」

Nissan United、AMIEO地区(アフリカ、中東、インド、欧州、オセアニア)プレシジョン・マーケティング部長のStephane Hue(ステファン・ヒュー(*英語読み))氏は、次のように述べている。
「ファーストパーティデータへのアクセスが限られている私たち広告主にとって、TeadsのCookieless Translatorを活用することで、クッキーレスへの移行をスムーズにすることができました。このソリューションをプラットフォームに直接統合することで、当社のキャンペーンにおけるCookieの影響を明確に把握でき、通常は理解が難しいこのトピックをクライアントに具体的に説明できるようになりました。」

Luxotticaのグローバルメディア部門 ディレクターであるCaroline Proto(キャロリン・プロト)氏は、次のように述べている。
「TeadsのAIを活用したソリューションを通じて、実店舗での販売体験とユーザーの広告体験をシームレスに統合されている点に感銘を受けています。TeadsのAIソリューションを活用することで、より俊敏なオペレーションが可能になっただけではなく、急速に進化する市場において、当社のメディアパフォーマンスを大幅に向上させ、優位性を保つことができました。」

Teadsの共同CEOであるJeremy Arditi(ジェレミー・アルディティ)は、次のように述べている。
「私たちは、広告主、広告代理店、パブリッシャーに対して、このようなAIを活用したソリューションを提供できることを非常に嬉しく思っています。Teadsの新しいソリューションは、スケーラブルで信頼性の高いAI技術を駆使し、あらゆるデバイスで具体的なROIを実現することが可能です。また、AI技術は常に進化しているため、私たちは常に最先端の状態を維持し、時間とともにより効果的なメディア成果を皆様に提供できるよう精進して参ります。」

 

10月16日に米国ニューヨーク市で開催されたTeads Partner Day(パートナーデイ)「Teads Connects」では、広告主や広告代理店の皆様に、Teadsのグローバルのアップデートを提供するとともに、AIによる多面的な側面とメディア戦略への影響をディスカッション方式で実施した。Teadsは、パートナーの皆様とともにAIへの理解を深め、メディアの効果を最大化するためのツールを提供すると同時に、メディアプランニング、データ分析、スクリーン全体のクリエイティビティを強化するお手伝いをしていくことを発表した。

ABOUT 加納 奈穂

加納 奈穂

ExchangeWireJAPAN 編集担当 武蔵野美術大学卒業後、出版社に入社。WEBサイトや広告の運営に従事。その後コスメ情報サイトのコンテンツマネージャーを経て出版社での通販事業において販売促進業務を担当する。通販会社にてSNS運用に携わったのち、2022年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。現職に至る。