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オーディエンスに関して深く洞察し、モバイル広告を成功に導く方法

2024年は、Googleによるサードパーティークッキー廃止方針の変化により、業界全体が対策に頭を悩ませる一年となりました。一方で、モバイル市場は現在、5,000億ドル規模を超える大きな市場となっており、日本では依然としてゲームアプリ市場が拡大を続けています。

当社は、日本を代表するモバイルパブリッシャーやパートナーと協力し、2024年も実りある一年を過ごすことができました。 この経験をもとに、モバイル広告における市場の動向や得られた洞察を共有したいと思います。

(Sponsored by PubMatic)

 

 

ブランド広告の価値と可能性

 

近年のAPAC市場では、パフォーマンス広告だけでなく、ブランド広告への注目が高まっています。ブランド広告はその名の通り、企業や商品のブランド価値を高めるために設計された広告であり、パブリッシャーにとっても収益性を向上させる可能性の高い広告フォーマットです。

PubMaticがMilieu Insightと共に行った調査では、「アジア太平洋地域マーケティング担当者10人中7人がモバイルアプリ内広告戦略を活用しており、このうち79%はアプリ内広告を通じてブランド認知改善効果を得た。」と報告されています。しかし、日本においては、モバイルアプリのブランド広告での活用、特にゲーム内広告の活用状況は他国と比較してまだ低い状態です。調査によれば、「ゲーム内広告を行うマーケティング担当者の割合はシンガポールで77%、韓国で64%、日本では15%」にとどまります。この差を埋めるためには、ブランド広告が持つ可能性と、それを実現するための戦略が重要となります。

 

PubMaticは先日東京で開催された自社主催イベント「PubAcademy Tokyo」に、日本の主要マーケティングプラットフォームを運営するUNICORNを招待しました。このイベントで、UNICORNのブランドマーケティングディビジョン ゼネラルマネージャーである前田大輔氏は、次のように述べています。「ブランド広告主が評価の基準にするヒントの一つは、広告を見たユーザーが態度変容を起こしたかどうかです。ユーザーの態度変容を起こすには、単に広告のImpressionをばら撒くのではなく、きちんとユーザーのアテンションを取れる広告を配信することが重要です。そのためには、ユーザーに不快感を与えない、ユーザー体験価値の高い広告枠に配信することが重要です。」

この考えは、パブリッシャーにとっても重要な示唆を含んでいます。ブランド広告を通じてユーザーエンゲージメントを向上させることで、長期的なユーザー維持や収益の増加が期待できます。また、PubMaticのような適切なパートナーと連携することで、世界中の多様なデマンドにアクセスし、広告配信の質をさらに高めることが可能です。

 

 

ユーザビリティを考慮した広告運用

 

モバイルパブリッシャーとしてアプリを収益化する際に、ユーザビリティを考慮することも極めて重要です。広告表示の仕方によっては、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性があるためです。

例えばリワード広告の場合、ユーザーが広告を視聴するかどうかを選択することが可能なため、不快感を抱かれにくいという特徴があります。またゲームプレイを阻害しないIn-Game Adも近年注目を集めており、プレイ中のユーザー体験を損なわない方法で広告を提供することがますます重要になっています。ユーザビリティを考慮すると同時に、アプリのコンテンツの質を向上させ、ユーザーのロイヤリティを強化することも重要です。

 

 

アドレッサブルな広告の未来を切り開く

 

これからの時代は、信頼できるパートナーと連携しながら、データ主導でパーソナライズされた広告を展開することが求められます。調査によると、入札ストリームに代替IDが存在する場合、パブリッシャーの収益が全世界で平均16%増加することが示されています。 一方で、GoogleがChromeにおけるサードパーティCookieのサポート継続を決定したものの、アドレッサブルな広告をめぐる状況は引き続き変化しており、パブリッシャーは将来の対応を慎重に検討する必要があります。

今後、パブリッシャーは自社でのファーストパーティデータの収集を進めながら、信頼できるパートナーや複数の連携したプロダクトを活用し、広告収益をさらに向上させることが求められます。PubMaticは、LiveRampのRampID、The Trade DeskのUnified ID、ID5、LiveIntentなどの主要な代替IDソリューションとの連携に対応しているため、これらをアプリに活用することも可能です。

 

PubMaticは今後もパブリッシャーの収益向上のために、お客様との関係や信頼を第一にし、手厚いサポートを提供してまいります。

 

 

コラム執筆者

 

菱田 遼

パブマティック株式会社 Senior Director, Customer Success & Publisher Development

 

 

2013年にサイバーコミュニケーションズ(現CARTA COMMUNICATIONS)に入社、アドネットワークのメディア開拓やアドエクスチェンジのプロダクト担当として従事。2015年にストラテジックアカウントマネージャーとしてPubMaticに入社し、2024年で9年目を迎える。入社当初よりサプライサイドの既存顧客担当として自社プロダクトの導入やマネタイズの支援を行い、現在はPubMatic Japanのカスタマーサクセスチームのディレクターとして、ウェブメディア、アプリ、OTT/CTVにおけるビジネスを牽引。

 

 

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